「グッドデザイン賞」審査の舞台裏に密着! 時代と共に変わるデザインの役割とは!?【Bizスクエア】
2024年8月。幕張メッセにグッドデザイン賞の審査対象製品が展示されていた。100人を超える審査員が一つずつ手に取って厳選していく2次審査会だ。 グッドデザイン賞 齋藤精一 審査委員長: モノとコトを交えながらデザインを作っていこうというのが、グッドデザイン賞から出た大きな風潮ではないか。 審査委員長の齋藤精一さん。会場内を電動キックボードで移動し、次々と審査していく。 ■「グッドデザイン賞」の舞台裏 審査の基準は“勇気”と“有機” 今年のグッドデザイン賞のテーマは「“勇気”と“有機”のあるデザイン」。このテーマに込めた思いとは。 グッドデザイン賞 齋藤精一 審査委員長: グッドデザイン賞は新しいアイデアや製品をどんどん評価していく賞なので、勇気を持って一歩踏み出した方々。今、震災が起きたり、悲しい事件が起きたり、課題が地域によって違ったり。それを有機的な思考や有機的な組織体でどう対応していくかが大事。勇気を持って有機的にどう社会課題や今デザインでできることの可能性を広げているかを評価する。 空気を使わないことでパンクしない次世代のタイヤ「Air free(ブリヂストン)」 グッドデザイン賞 齋藤精一 審査委員長: 樹脂になっているところがスポーク(輻)の部品で、タイヤと同じように衝撃を吸収していく。 グッドデザイン賞 齋藤精一 審査委員長: 「ニンバスミライ(アシックス)」。このランニングシューズはリサイクルできる。ソールの部分で剥がれやすいように作っていて、後々リユースされやすいように作っている。どういう素材を使うかも気にして作っている。 電車の中でも片手でめくれる「ワンハンド単語カード(クツワ)」。 「ナノケア(パナソニック)」。「AIRY」にしたり「SMOOTH」にしたり、ヘアスタイルを選ぶことができる。 カテゴリごとに議論し、審査していく。 グッドデザイン賞 齋藤精一 審査委員長: 今101名の審査員がいるが、こんな大変な審査はない。