「P7CB」「T150」…アイアンマンが外ブラ6機種をとことん試打 選ぶ基準は“つかまり度合い”/'24鍛キャビ研究#5
計測値から「つかまり度合い」を見抜け!
「つかまり度合いを見るには、まず重心深度とFP値を確認しますが、重心深度4mm台後半以上のモデルはつかまりやすい。FP値で見ると5mm以上のものはつかまりにくいと言えそうです。次に重心距離を見ます。これが短いとヘッドの開閉度合いが大きいのでつかまりやすいようにも感じますが、同時にヘッドコントロールがシビアになってしまう。このことから、重心距離が長くて重心角も大きい場合につかまりやすいと言えます。今回の場合は37mm以上かつ11度以上くらいがつかまりやすさの目安となりそうです」(松吉氏) まとめると、下記にあてはまるものがつかまり性能が高いアイアンと思ってよい。 ・重心深度が4mm台後半以上 ・FP値が5㎜以下 ・重心距離が37mm以上 ・重心角が11度以上 これらに照らし合わせると今野プロが選んだ6モデルは「数値で見ると標準~ややつかまらない」ものがほとんどだった。「ZXi5」と「242CB+」は標準からややつかまるが、そこはプロ自身の感覚との擦り合わせか。とにもかくにも、試打した感覚でほぼ同じような値を持つモデルを選び抜くところはさすがアイアンマン! 今野プロのようにクラブの特性を瞬時に見抜くことはなかなかできないが、振りやすくイメージした球筋に近い球が高確率で出るモデルを選べば、あなたのアイアン選びの正解に限りなく近づけるのではないだろうか。(取材・構成/中島俊介) 取材協力:京葉カントリー倶楽部