「P7CB」「T150」…アイアンマンが外ブラ6機種をとことん試打 選ぶ基準は“つかまり度合い”/'24鍛キャビ研究#5
「見た目も性能もフィーリングもT100とほとんど同じですが、こちらの方が若干飛距離を出せます。打ち出し角もT100と同等でボールが上がるので、高さでもグリーンに止められると思います。T100と打ち比べて、飛距離が自分に合う方を選ぶと良いでしょう」 続いてテーラーメイド。
「これは…球がめちゃめちゃ上がりますね!ツアーモデルならではの顔で、これが嫌な人はいない雰囲気です。打感はややしっかり目。ソールに工夫があるのでしょうか、芝の上からの抜けがすごく良く、とても打ちやすかったです。アイアンの球が低くて悩んでいるなら試してみて下さい」 次はキャロウェイ。
「とてもオーソドックスで良いアイアンですね。ロフト角のせいかあまり飛距離が出ないので、アイアンに飛距離を求める人には勧めにくい。でも、そうでないなら打ち出し角が高くスピン量も多いので、良いショットが打てるでしょう。構えやすい顔や芝からの抜けも好印象です」
自分に合う“つかまり度合い”のアイアンを探そう
今野プロによる13モデルの試打結果で、我々のアイアン選びの指標となりそうなデータのトップ3をまとめたのが下記である。 キャリー飛距離3傑:RMX VD/M、ZXi5、242CB+ スピン量3傑:BLUEPRINT S、T100、T150 これら打球データに現れない顔や打感の好みも含めて、ツアープロ今野康晴が「試合で使えるかどうか」を基準に選んだのは、「ZXi5 or ZXi7」、「241CB or 242CB+」、「X FORGED」、「BLUEPRINT S」の4メーカー6モデル。
スリクソンとブリヂストンの4モデルは、もう少しテストを重ね、飛距離が合えばどちらか一方ずつを選ぶ、とのことだった。 「選んだアイアンにはどれも“自分にとっての適度なつかまり度合い”がありました。操作性と言い変えてもいいかもしれません。打感や球筋のイメージが湧くのはもちろん必須条件ですが、自分の感覚に合うつかまり度合いのアイアンなら変な球が出にくく、試合で安心して打てると思います」 今野プロが選んだモデルを、松吉氏によるヘッド計測データに照らすと、ある程度の共通点が見つかった。FP値があまり大きくなく、重心角はおおむね10.5度(X FORGED除く)、重心深度は3.5㎜±0.2㎜、重心距離36~37mm(241CB除く)、左右MOIは今回の13本の平均値2400g・cm2くらい、である。 計測項目と数値の見方は下記参照。 人気“鍛キャビ”13モデルを計測して分かった!今どきの「重心距離」の正解は?