【世界中で爆増!】15国、17人の女性国家元首たち。ガラスの天井を突き破った彼女らの評価は?
★スイス ヴィオラ・アムヘルト連邦大統領 (2024.1-) エリザベート・バウメ=シュナイダー連邦参事会参事 (2023.1-) カリン・ケラー=ズッター連邦副大統領 (2024.1-) 7人の連邦参事で構成される連邦参事会では、そのひとりが閣僚兼任のまま連邦大統領となる。7人が持ち回りで1年ごとに務める。この合議体が国家元首に相当する。 【現地在住者コメント】スイスの大統領は他国のような権限を持っておらず、評価は高くも低くもない。今の連邦参事会7人は男性4対女性3とバランスが良く、国民は満足している(レマンロコ・60代女性) ★マルタ ミリアム・スピテリ=デボノ大統領 (2024.4-) 代議院で満場一致で大統領に選出。世界女性リーダー会議の議長も務める。機械音痴でいまだガラケー。 ★北マケドニア ゴルダナ・シルヤノフスカ=ダフコヴァ大統領 (2024.5-) 2019年にも大統領選に出馬したが落選。今年は中道左派の与党が推す現職を破って同国初の女性大統領に。 ★アイスランド ハッラ・トーマスドッティル大統領 (2024.8-) レイキャビク大学の創設や投資銀行の共同設立に携わる。やり手の実業家でもあり人気が高い。 ★タイ ペートンタン・シナワット首相 (2024.8-) タクシン元首相を父に持つ。セター前首相が人事問題で責任を問われ失職したため、同じ政党にいたペートンタンが首相に選出された。 【現地在住者コメント】経験不足を補う若さに期待する人が多い。ただ、実際は父親が実権を握っており、従っているだけなのでは?との疑念も。時々話しすぎるのが玉にきず(hideさん・50代男性)
★インド ドラウパディ・ムルム大統領 (2022.7-) オリッサ州のサンタル族出身。子供と夫を亡くし、ヨガや瞑想を行なうように。差別されることの多い指定部族出身の大統領は初。 【現地在住者コメント】そもそもインドの大統領は象徴的な存在で、行政的な権限は首相にある。それでも指定部族出身かつ女性が大統領になるのは大変意味のあることです(しらさん・20代女性) ★コンゴ民主共和国 ジュディス・スミンワ首相 (2024.6-) 応用経済学の修士号取得後、国連開発計画(UNDP)に参加。紛争や貧困解決のため、国民260万人の雇用創出を目指す。 ★オーストラリア サム・モスティン総督(2024.7-) 航空会社や新聞社の取締役員を歴任したオーストラリアのビジネスリーダー。オーストラリアフットボール委員会初の女性委員でもある。 【現地在住者コメント】知的で戦略的でありながら、冷静で周囲への気配りができる女性というイメージがあります。日本でいう大和なでしこでしょうか。謙虚で親しみやすく人気です(Nikoさん・40代女性) ★ニュージーランド シンディ・キロ総督(2021.10-) マオリ系女性として、初のニュージーランド総督。社会政策の博士号、経営管理の修士号を持つ公衆衛生学者。 ★カナダ メアリー・サイモン総督(2021.7-) イヌイットをはじめとした先住民の権利擁護を訴えてきたサイモン氏が、先住民として初のカナダ総督になった。 ※総督......イギリス連邦諸国で国王(現在はチャールズ3世)の代理として儀礼的な職務や法的承認を行なう役職。実権は持たず、象徴的な役割を果たす ★「なぜ女性国家元首が世界中で急増? 専門家に聞く「各国で人材の質」が上がった理由」はこちらから 写真/アフロ