【世界中で爆増!】15国、17人の女性国家元首たち。ガラスの天井を突き破った彼女らの評価は?
もしもカマラ・ハリスがドナルド・トランプに勝っていたら、アメリカ初の女性大統領が生まれていた。また、もしも9月の自民党総裁選で高市早苗が勝っていたら、日本初の女性首相も生まれていた。 【写真】世界各国の女性リーダー 日米で生まれかけた女性リーダーだが実は今、女性の出世を阻む見えない壁「ガラスの天井」を突き破るリーダーが世界で爆増中! 今回は各国の女性国家元首たちを紹介するとともに現地に住む日本人に聞いてみた! また、女性の政治リーダーが増えている理由について専門家に意見を伺った(後編記事)。 * * * ★ペルー ディナ・ボルアルテ大統領 (2022.12-) 急進左派だったカスティジョ前大統領の弾劾と逮捕により大統領に就任。そのため、「右翼的なクーデター勢力」として大統領と認めない人も。 【現地在住者コメント】多くの国民に不評で、定期的に辞任を求めるデモが行なわれます。給料に見合わない高級時計を日替わりでつけていたことで汚職の疑惑もかけられています(ジョネルさん・40代男性) ★メキシコ クラウディア・シェインバウム大統領 (2024.10-) メキシコ初の女性大統領。前メキシコシティ市長。100本以上の論文と2冊の本を書いた科学者でもあり、環境問題に精通している 【現地在住者コメント】大統領選はまさに圧勝。国民の評判は良く、皆が応援しています。彼女なら、治安が悪く環境汚染も深刻なメキシコを改善してくれるのではと期待しています(Mamiさん・40代女性) ★ドミニカ国 シルバニー・バートン大統領 (2023.10-) ドミニカ国初の女性および先住民のカリナゴ族出身の大統領。選挙の相手も同民族出身の女性だった。 ★イタリア ジョルジャ・メローニ首相(2022.10-) 右派政党「イタリアの同胞」党首。極右と見なされており、中絶や安楽死、同性カップルの結婚・養子縁組に反対。白人至上主義者でもある。 【現地在住者コメント】周囲ではメローニ氏の考え方に対する反対派が多く、「せっかくの歴史的な初女性首相があのジョルジャ・メローニとはね......」と皮肉めいた落胆が入り交じっていました(Ranaさん・40代女性) ★ジョージア サロメ・ズラビシュヴィリ大統領 (2018.12-) ソ連から独立して以来、5代目にして初の女性大統領。NATOやEU加盟を目指しているが、与党が親ロシア派でうまくいっていない。 【現地在住者コメント】国民の多くはEU加盟を希望する彼女を支持しているが、今年の国会議員選挙で親ロシアの党「ジョージアの夢」が過半数に。彼女は「不正があった」と抗議中(Yabukaさん・50代男性)