「やりたい放題」NHK “尖閣放送事故” 辞任理事「1週間で再雇用」に批判…甘すぎ対応の裏に「国際放送が船頭不在」の苦渋
8月19日にNHKで起こった “放送事故” に新展開だ。 この日、NHKのラジオ国際放送で、中国語のニュース原稿を読んでいたNHK関連団体契約スタッフが、「魚釣島と付属の島は古来から中国の領土」「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。彼女らは戦時の性奴隷だった。731部隊を忘れるな」などと発言。NHK国際放送の杜撰な管理体制などが大きな問題となった。 この事態を受け、NHKは9月10日に処分を発表。稲葉延雄会長、井上樹彦副会長ら役員4人が月額報酬50%を1カ月自主返納となったほか、国際放送担当の傍田賢治理事が同日付で辞任、国際放送局長ら5人を減給などの懲戒処分に処した。 さらに、業務委託契約を結んでいた関連会社の代表取締役ら2人も役員報酬の30%を1カ月自主返納。また、問題の発言をした外部スタッフに対しては、NHKの信用を毀損したとして、東京地裁に1100万円の損害賠償請求を提訴したことを明らかにしている。 しかし、それから1週間後、傍田(そばた)賢治前理事が、NHKメディア総局のエグゼクティブ・プロデューサーとして再雇用されていたという。9月26日付の毎日新聞が報じている。 この甘すぎる対応に、局内などから「偽装辞任だ」と批判の声があがっているという。現役職員は「国際放送部門の人材不足が、早期復帰の背景にあります」と内情を打ち明ける。 「傍田さんは国際取材の経験が豊富で、局内でもバランス感覚がある人格者と評されています。そうしたことから、今回の不適切発言での辞任に同情する声も多かったんです。 さらに、国際放送部門は局内でも軽く見られているのか、優秀なプロパー(正規職員)がおらず、傍田さんが辞任したことで、船頭不在の状態に陥ってしまったんです。 それで、わずか1週間での再雇用となったようですが、局内にも『そうは言っても早すぎる』という批判は、確かに多いですね。稲葉(延雄)会長は定例会見で追及されるのではないでしょうか」 報道を受け、Xには《特権階級のエゴは底なしだね》《完全に国民を舐めてる》《NHKってやりたい放題》など批判のポストが殺到している。 ラジオ国際放送は、25日にも、事前収録に切り替えた中国語ニュースで翻訳ミスが見つかり、予定していた内容が放送できないトラブルが発生、おわびしている。信頼回復の道のりは険しい。
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