<掛け捨ての保険はソン!><お金が戻ってくるほうがトク!>って本当?専門家「保険で得をしたいとの考えがズレていて、むしろ…」
◆掛け捨ての保険は本当に「損」なのか 掛け捨ては「損」、お金が戻ってくるほうが「得」だと思っている人がいます。これは誤解です。 少ないお金で大きな保障を得られることが、保険のメリットです。本来の役割から考えると、掛け捨てのほうが「得」なのです。 掛け捨ての代表格「定期保険」と、解約返戻金がある貯蓄型の「終身保険」を比べてみましょう。 下の図は、どちらも40歳男性、死亡保険金1000万円です。 定期保険の保険料は月額2886円。対して、終身保険の保険料は月額3万4510円です。月に3万円以上違います。 もちろん、終身保険は解約返戻金があり、必ず受け取ることができます。定期保険は60歳までの間に死亡しなければ、何も戻ってきません。 保険料だけで単純に比較するのは難しいのですが、終身保険でリスクに備えると、家計を圧迫することになります。
◆健康祝い金は「得」なのか また、医療保険などでは、健康祝い金を受け取れるタイプの商品もあります。 「健康だとお金がもらえるなら得!」だと思った方は早計です。これは得ではありません。 このタイプは保険料が少々高め。 健康祝い金は、自分で積み立てたお金が戻ってくるというイメージで考えてください。 ※本稿は、『1日1分読むだけで身につく保険の選び方大全100』(自由国民社)の一部を再編集したものです。
長尾義弘
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