「人生いろいろ」価値ある出来事を見抜ける方法 嫌な出来事を好機に変えて人生を好転させる
つまり、選択肢が多いと、人は迷って逆に選べなくなってしまいます。 私たちは、とんでもない情報量の中で、迷うことが多い時代に生きています。これは人類がはじめて直面している環境です。 例えば、健康情報ひとつとっても、朝食は食べない方がいい、いや食べた方がいい。炭水化物は食べない方がいい、いや食べた方がいい。というように情報は氾濫しています。 あなたも「いったい何が正しいの⁉」と思ったことがあるのではないでしょうか?
情報だけではありません。生き方の選択肢も増えました。何の仕事をするのか、結婚するのかしないのか、賃貸か持ち家か、リモートか出勤か……。これだけ選択肢があると、選ぶだけでも大変ですよね。 情報量が多く、迷いやすい今の時代は、あえて絞ることで決めやすくすることが大切です。 毎週の振り返りで、絞るトレーニングをしていきましょう。 自分にとって大切なものは何か。このシンプルな問いを毎週自分に問い続けることで、自分の優先順位が浮き彫りになって大きな決断ができるようになっていきます。
絞るスキルを高めるメリットはもうひとつあります。 自分の優先順位がわかると、関心のアンテナが立ちます。そうすると、関連する情報が集まり、瞬時に反応することができるようになります。 「赤い車を買ったら、急に街中で赤い車が目につくようになった」「自分に子どもが生まれたら、他人の子どもに目がいって、世の中に子どもが増えたのかと錯覚してしまう」。これは、RAS効果と呼ばれるものです。関心のアンテナが立つと情報に敏感になって、より目に入りやすくなるのです。
■点と点がつながって思いもよらぬ未来にたどり着く ●出来事を「つなげる」スキル つなげるスキルは、自分に起きる出来事が、次にどうつながっていくのか、関連性を見つけ出すものです。 自分に起きる出来事は、次の出来事へつながっていきます。 アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズの有名なスピーチの中で語られた「コネクティング・ザ・ドッツ」という言葉があります。これは、「人生は点と点がつながるように出来事がつながって、思いもよらぬ未来にたどり着く」という話でした。