最難関テーマ「自殺予防」と向き合う専門家 苦しみを抱える人に伝えたいこと #今つらいあなたへ
いまつらい人へ まずは身近な人に話してみて
編集部: いままさにつらい思いを抱いている方へ伝えたいことはありますか? 河西教授: 精神科医としてのコメントになりますが、自殺を考えていた方が精神不調から抜け出すと、違った景色が見えるようです。また、以前の、悲観的でストレスを抱えやすかった自分と変わったという実感を語ってくださる方もおられます。 過去は変えられなくても、どうにもならないことはないと思います。今、つらい状況の方は、置かれている今の状況が全てではないと思ってほしいです。自治体は、市区町村レベルで自殺対策行動計画を策定しているはずです。もっと行政に頼ってよいはずですし、行政の方も医療や民間と協働して欲しいと思いますし、一緒にできることをさせていただきたいです。 津山さん: 今、心の痛みを抱えている方に対しては、ここまでよくがんばってこられたねということをまずはお伝えしたいです。そして、これから先一緒に乗り越えてくれる人は必ずいます。勇気を出して、まずは身近で話しやすい方あるいは学校や職場、医療機関にいる心の専門家にちょっと声をかけてみてほしいと思います。 ※この記事はMedical DOCとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。