決勝は“未知への領域”フランス戦に挑むバレー男子日本代表を元主将・福澤達哉さんが解説【ネーションズリーグ】
土井アナ:それで第2セットを日本が結局、取り切って。 福澤さん:3セット目を安心して見てましたけど、ただやっぱりそこで終わらないのがスロベニア。 土井アナ:スロベニアと戦うと日本は競るんですね。 福澤さん:やっぱり似たようなタイプでお互いにラリーを続けて続けて、最後決めきる。その中で解説した時に言いましたけど、T.シュテルン選手。この安定したオポジットがいるっていうところでそこに点を繋いで取っていくというスタイルが彼らも確立していたのでちょっと気を抜くと、ああいった展開になるわけです。インタビューで石川選手が反省してましたけど、やっぱりその気を抜いたところに押し切られてしまった、と。ただ本当であれば、未知の領域の決勝に行けた「よっしゃー」てなるところ、私もついつい「やりましたー!」っていうテンションいきましたけど…はい(苦笑い) 土井アナ:冷静に反省が先に来てましたね。 福澤さん:反省が先に。見てるところが違うなと改めて感じたわけですけども、そういったキャプテンがいるからこそ、決勝、期待できる。フランスですから。 土井アナ:フランスです。 福澤さん:今日も解説の前に2人で準決勝のフランスーポーランド戦見てましたけど、めっちゃ面白かったですね。凄まじい試合でしたからね。 土井アナ:あれこそ20点目以降でガラリと、リードする側が変わったり、試合の流れが変わったりしましたよね。 福澤さん:なのでここまでくると、もう20点までもどっちが、もう実力伯仲なのでどっちが勝ってもおかしくないっていうところ。20点以降どっちがポイントをつかんで、そこから一気に押し切れるかっていう、間違いなく決勝もフランスも繋ぎもいいですし。 土井アナ:フランスの繋ぎの良さはね、元々日本が目指していたバレーを先にやっていたチームでもありますが。 福澤さん:あと選手層ですよ。日本と同じように代わって入った選手がいっぱい出てきて、それが順次、活躍していくっていうところですから、選手同士のバトルってのもちろんありますけども、やっぱりベンチワークの総合力を全て発揮した上での、今まさに世界のトレンドがここにあると思うんですね。それが見られる試合だと思って今からもうワクワクします。