パンケーキをふわふわにする意外な秘訣。やりがちな行為がNGだった
のんびりとした週末にこそ食べたくなるパンケーキ。せっかくならおいしいパンケーキをつくりたいものです。 パンケーキをふわふわにする意外な秘訣。やりがちな行為がNGだった レシピによってパンケーキの味はさまざまですが、どんなパンケーキであってもふわふわであればあるほど最高ですよね? バナナ入りでも、チョコチップ入りでも、ビーガン向けでも、プロテイン入りでも、これからご紹介するレシピのようなシンプルなパンケーキであっても、ふわふわのパンケーキをつくるには、生地を混ぜすぎないことが肝心です。 ネットで良く紹介されていますが、パンケーキミックスに泡立てた卵白や炭酸水を加える必要はありません。 ベーシックなパンケーキであっても、生地を軽く混ぜておけばおいしさがアップします。 生地にダマが残っていると抵抗があるかもしれませんが、どんなレシピでパンケーキをつくるときでも、生地を混ぜすぎないことが、パンケーキをおいしく仕上げる秘訣であり、パンケーキをふっくらと高く膨らませるためには欠かせません。
生地を混ぜすぎるとパンケーキがふっくらと膨らまない
パンケーキの生地をとろとろと滑らかになるまで混ぜるとどうなるでしょうか? まず、生地が水っぽくなり、フライパンにのせるとすぐに大きく広がってしまいます。 次に、グルテンのタンパク質が強くなり、その結果、食感が硬くなりゴムのようになってしまう可能性があります。 口当たりを良くしたいのであれば避けたいですね。 最後に、生地を混ぜすぎると、膨張剤が活性化しやすくなります。 つまり、ベーキングパウダーや重曹が水分を含むと気泡ができはじめ、それが一気に起こると、生地はすぐに盛り上がる力を失ってしまいます。 そのため、フライパンの上で生地がすぐに広がりゴムのような食感になってしまうのです。 2枚目、3枚目のパンケーキを焼いていくと、どんどんふんわり感がなくなっていきます。これではせっかくの週末が台無しです。
パンケーキのつくり方
ここからはふわふわなパンケーキをつくる方法をご紹介します! 用意する材料は以下のとおりです。 小麦粉1 ½カップ 砂糖 大さじ3 ベーキングパウダー 小さじ2 塩 小さじ1/4 牛乳3/4カップ(室温) 卵 2個(室温) 溶かしバター大さじ1 フライパン用の追加バター 1.水分を含んだ材料と乾燥している材料を別々に混ぜておく 乾燥している材料(小麦粉、膨脹剤、塩、砂糖、スパイス)を1つの大きなボウルに入れ、水分を含んだ材料(卵、液体、液体調味料、フルーツやチョコレートチップやナッツなど)は別のボウルに入れて、それぞれのボウルで別々に混ぜます。 2.両方の材料を全体がしっとりするまで混ぜ合わせる 次に、水分を含んだ材料を乾燥した材料に一気に注ぎます。かき混ぜたり、泡立てたりして、乾燥した材料もしっとりさせましょう。 ほんの数秒、大きく8~10回かき混ぜてください。ダマが残っていても大丈夫です。ダマは生地を焼いたとき膨らむ高さを出してくれますし、膨張剤が時間をかけて活性化します。 この写真をご覧ください。粉っぽい大きなダマはありませんが、細かいダマたくさんあります。これで、調理している間にパンケーキのふっくらした高さが保たれます。 3.フライパンで焼いていく フライパンを中火にかけてよく温めます。温まったら、十分な量のバターをフライパンの表面に塗り、パンケーキの生地をひとすくい入れましょう。 パンケーキの端の気泡が開いたままになり、中央の気泡が見え始めるまで焼いてください。 パンケーキを裏返し、反対側も1分ほど焼きます。残りの生地も同様に焼き、必要に応じてバターを加えれば完成です! 結果はご覧の通り。左のパンケーキは滑らかになるまで混ぜた生地で、右のパンケーキはダマがある生地を使っています。 ダマがあると、出来上がったパンケーキに生焼けの小麦粉の塊が残るのではないかと心配になるかもしれません。しかし、半分に切ってみると、そうなっていないことがわかります。 これが、「シンプルで気取らないパンケーキ」のレシピで、基本的なパンケーキミックスを使う初心者向けです。 生地にダマを残すことでふわふわのパンケーキをつくってみてください。焼きあがったパンケーキを冷めないようにする方法はこちらからどうぞ。
春野ユリ