同い年の藤井八冠を“カド番”に追い込む…叡王戦の挑戦者・伊藤匠七段の素顔「タイトル戦を経るたび強く」
2024年5月31日、同い年の藤井聡太八冠と伊藤匠七段が、叡王戦第4局に臨みます。2勝1敗で王手をかけているのは、挑戦者の伊藤七段です。 【動画で見る】同い年の藤井八冠を“カド番”に追い込む…叡王戦の挑戦者・伊藤匠七段の素顔「タイトル戦を経るたび強く」 タイトル防衛もここまで全て成功している藤井八冠を追い込んだ、伊藤七段の素顔について、師匠や幼少期のライバルの証言をもとに迫りました。
■タイトル戦負けなしの藤井八冠を追いこむ同い年の伊藤七段
5月2日、名古屋市で行われた叡王戦第3局は、藤井八冠と挑戦者の伊藤七段が1勝1敗で迎えました。
第3局は藤井八冠が得意の角換わりでペースを握っていましたが、勝ったのは伊藤七段。タイトル戦負けなしの藤井八冠が、初めて先にカド番に追い込まれました。
藤井八冠: 「ちょっと厳しい状況になってしまったんですけど、開き直って頑張りたいと思います」 伊藤七段: 「スコアは王手をかけることができたのですけれど、次局まで少し間が空きますので、しっかり振り返って臨めればと思います」
■趣味は野球観戦…小学2年の時に語った将来の夢は「名人になること」
伊藤七段は藤井八冠と同い年の21歳で4年前の2020年、17歳11カ月でプロ入りしました。
伊藤七段: 「趣味は野球観戦くらいで。中日ファンなんですけど、両親が名古屋出身ということもあって」 2002年10月10日、名古屋出身の両親のもとに生まれた伊藤七段。何かを極める人になってほしいとの思いで「匠」と名付けられました。
5歳の時、クリスマスに将棋盤をもらったことがきっかけで、将棋にのめりこみます。
伊藤七段が生まれ育ったのは東京都世田谷区です。家から最も近い将棋教室で、のちに師匠となる宮田利男八段(71)に出会いました。
宮田利男八段: 「お母さんが自転車の後ろに乗せて、ほっぺたがぷっくらしてかわいい子供だったんですよ。将棋のセンスというよりは、頭の良さが飛び抜けているという感じ。あとはやっぱり負けず嫌いですからね、強い人にボコボコにされたら、どうすれば勝てるかどうすれば強くなれるかを自分で考える」
2010年、伊藤七段が小学2年生の時に撮影された動画には「将来の夢は名人です」と答えていました。