万博・催事検討会議委員らが夢洲視察 大﨑氏「催事主要施設の使用率は約96%」
大阪・関西万博の催事検討会議委員らは10日午後、会合終了後に夢洲(大阪市此花区)の万博会場を訪れ、EXPOアリーナ「Matsuri」やEXPOホール「シャインハット」を視察した。両施設とも、万博会期中には様々なイベントが行われる予定。 【拡大写真】<大阪・関西万博>開幕まであと5か月 会場建設中の夢洲の様子は?
夢洲会場入りした共同座長の池坊専好氏(華道家元池坊次期家元)と大﨑洋氏(一般社団法人mother ha.ha代表理事)、催事企画プロデューサーの小橋賢児氏を含む催事関係者は、まずEXPOアリーナ「Matsuri」を視察。
Matsuriは万博最大の屋外イベント拠点で、収容人数は約1万6000人。場内には、明るい緑色の人工芝とグレーのタイルが敷き詰められた通路、そして3面の大型映像装置を備えた巨大なステージの工事が進められていた。開幕初日の2025年4月13日、この会場で歌手のAdoさんによるオープニングスペシャルライブが行われる予定。
その後、一同はEXPOホール「シャインハット」へ移動。巨大な建屋を見上げると、黄金色に輝く円形の大屋根が目を引いた。建屋の下では足場が組まれており、工事の真っ最中。開幕後、ここでは宝塚歌劇団OGによる公演「未来へのOne Step~世界を結ぶ愛の歌声~」などが予定されている。
両施設の視察を終えた池坊共同座長は「EXPOアリーナは広大で自然と一体貸しているその雰囲気を楽しんでいただけるのではないか。こちら(EXPOホール)は舞台と客席の近さが印象的」、大﨑共同代表は「工事中の建物を見るだけでワクワクしてきた。これから毎日ワクワク感が増すんじゃないか」と述べた他、小橋プロデューサーは「万博は一度来たら、5度も10度も行きたくなるような場所になると思う。ぜひ皆さん、早いうちに足を運んでいただきたい」と訴えた。
会場視察の終了後は、大阪府咲州庁舎(大阪市住之江区)で、池坊・大﨑両共同代表や小橋氏らが、この日の会合の説明や質疑応答などを行う「記者交流会」を開催。この中で、大﨑共同代表は催事の編成状況について、「主要なイベント施設の使用率はおよそ96%。ただ会場内に5か所あるポップアップステージ、10月以降に正式に申し込みの受付を開始したフェスティバルステーションはまだ半数近くの枠に空きがあるので、引き続き募集する」と説明するとともに、「参加のチャンスはまだたくさんある。特に大阪、関西の個人の方々や中小企業の方々を含め、ぜひ積極的にご応募いただければ」と呼びかけた。
また、小橋プロデューサーは、主催者催事「One World, One Planet.」の企画内容を紹介した。日時は会期中毎日の日没後に、シャインハット外壁などの会場内の様々なところで、プロジェクションマッピングやドローン1000機によるショーなど、多彩な催しを予定する。 (取材・文:具志堅浩二)