「勉強のため」は逆効果!? 子どもが賢くなる読書のススメを開成番長が紹介!
開成番長こと、個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。 先日、中学受験のころからの親友と久しぶりに会ってきました。彼はSAPIXに一緒に通った仲で、中学受験が終わったあとも付き合いが続き、なんだかんだで30年続いています。 中学受験は小学生の子どもにとって、生活の中のかなり大きな部分を占めます。皆さんのお子さんにも、ともに戦い抜いた戦友ができると、それは一生ものの付き合いになっていくかもしれませんよ。 さて、そんな彼は小学校当時から読書家でした。彼は国語が得意でしたが、読書をすることで培われる豊富な語彙力や知識は、やはり国語力の土台になるものです。今回は子どもが読書好きになるおすすめの方法をお伝えしようと思います。※繁田さんは開成中学・開成高校を経て、東京大学経済学部を卒業。開成在学時代には数々の逸話を残してきた通称「開成番長」。現在は、個別指導塾TESTEAの塾長として、開成・桜蔭・東大早慶をはじめとする最難関校に数多くの合格者を輩出している。 【グラフ】主要塾の開成中学校の合格者推移を見てみる
読書が好きで、国語が得意だった友人
小学校当時から読書家であった彼に対して、私はいまだに読書が苦手です。それが見事に当時の成績にも反映されていて、彼は算数がそこそこで国語がとても得意、私は算数が得意で国語が苦手でした。 読書家=国語が得意とは必ずしも言えませんが、私の周りで「博識だな」とか「面白い人だな」と思う人はだいたい読書家です。子どもにはたくさん本を読んでほしいなと思います。 となると、どうしたら子どもが読書を好きになってくれるのかが気になりますよね。その方法はさまざまありますが、おすすめしたいのは「親子のコミュニケーションのツール」にすることです。小さい子であれば、読み聞かせが一番わかりやすいでしょう。
インタラクティブ(双方向)リーディングを取り入れよう
大好きなお父さん・お母さんが、自分に本を読んでくれる。それ自体が子どもにとってはうれしいことであり、内容は二の次だったりするものです。その読み聞かせの時間を楽しんでいると、子どもは自然と「本を読むのは楽しいこと」という認識になっていきます。 また、本の内容について親子で話すのもとても良いものですね。 「ブタさんはこのときどんな気持ちだったんだろう?」「あなただったらどんなふうに感じる?」「あなただったらどんな行動をするかな?」「次のシーンはどうなると思う?」 このように、本の内容に沿ってお子さんに問いかけて考えることを促すと、お子さんはどんどん賢くなっていきます。 これは「インタラクティブ(双方向)リーディング」という手法で、ニューヨーク大学の研究によると、こうした読書法を実践していたご家庭の子どもたちは、そうではない子どもたちに比べてIQが6ポイントも高かったそうです。かなり大きな差ですね。いかにこのインタラクティブリーディングが子どもの脳を育てるかが、よくわかるのではないでしょうか。