PHOTOGRAPH=中庭愉生

レストランを愛してやまない秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2024」。シェフズテーブルのような料理人とゲストが一体化した“弩級の特等席”をご紹介。今回は東京・西麻布の『TAIAN TOKYO』。 【写真】TAIAN TOKYOの料理

小山「『フレンチってこうだよね』と思えるような料理がいい」

恵比寿の三つ星フレンチ『シャトーレストラン ジョエル・ロブション』で20年活躍した盛直行氏が、2018年にオープン。日本の旬の食材と高級食材を生かしたフレンチを、厳選されたブルゴーニュワインとともに堪能できる。おまかせコースは前菜からデザートまで約7品。 小山　ここは1日2組だけ予約を取るフレンチです。カウンターに1組、個室に1組。4人ぐらいで行くとカウンターを独占できて、すごく居心地がいいんですよ。 見城　そんなお店、どこにあるの？ 小山　西麻布の結構わかりにくい場所です。昔ロブションにいたシェフが料理もサービスも全部ひとりでやっているんですけど、料理が出るのにそんなに時間もかからなくて。予算は大体3万円くらい。ワインにこだわるともうちょっとしますけど。 秋元　料理はヌーベルキュイジーヌなの？ 小山　「やっぱりフレンチってこうだよね」と思うような、クラシカルな王道路線。でも決して重くはなくて、イノベーティブを食べ飽きた人が行くと喜ぶお店です。 秋元　隠れ家フレンチだから、お客さんはパートナーと一緒にという人が多いんでしょう？ 小山　いえ、60歳前後のオジさんふたり組が多くて。本当に食が大好きという人たちが来ている感じです。シェフがすごい実力派なんですよ。事前にお願いしておけば何でも作ってくれます。 中田　いいですね。ここは僕もチェックしていましたけど、まだうかがえていなかったんです。 秋元　ヒデは似合いそうだね。 TAIAN TOKYO／タイアン トウキョウ アルマン・ルソーのジュヴレ・シャンベルタンなど、ブルゴーニュの有名生産者のワインが揃う。定番の前菜「カリフラワーのムースとオマール海老のコンソメ」は故ロブションのスペシャリテ。店名は千利休作の茶室「侍庵」と「大安」にかけている。 住所：東京都港区西麻布4-8-12 マノワール西麻布 B1 営業時間：18：00～L.O.21：00（応相談） 定休日：不定休 座席数：カウンター6席、個室1室 料金：おまかせコース¥29,040