自由党の小沢・山本両代表が会見2月5日(全文)手の平で踊る孫悟空じゃ駄目
与党が統計問題で重要人物の招致に応じないがどう思うか
朝日新聞:朝日新聞の【アベ 00:11:19】です。両代表にお伺いします。今の国会の動きについて、関連なんですけれども、政府が厚労省の幹部の方を、今回の統計問題について、よくご存じだというような政策統括官を大臣官房付に事実上更迭をさせて、国会の招致に事実上呼べないようにしていると。政府・与党のほうも招致の要求に応じないということが続いています。野党側は要求をしてるんですけれども、今のところ呼べてない状況です。これまでの森友・加計問題でもそうでしたけれども、重要な人物を国会に呼ばないというような姿勢が続いていますけれども、こうした姿勢についてどのようにお考えでしょうか。 小沢:今までもいろんな問題で、とにかく自分たちのいい加減さ、疑惑を隠そうという形、あるいはごまかしながら、とにかく数で押し切っていこうというやり方でした。ですから今の話のように、降格人事のように見せ掛けながら、国会での議論に出席しなくて済むようにというのも、これまた自分たちの失政を隠すためのやり方でね。上が上だから、下も下っちゅうことになるんですけれどもね。やっぱりトップの政治に対する姿勢、考え方、誰のために政治をやっているのかというその根本が、彼の場合は違うんですよね。 やっぱり国民の暮らしをきちんと守り、向上させていく、それが第一番の政治の役割だという認識に立てば、今までいろいろ言われているような、そういうふうに自らのいろんな問題点も皆、おかしいということになるはずなんですけれども、そこはちょっとどう考えても野党の、やはり追及、結束した追及がちょっと弱いということが、安倍内閣を生き延びさせてしまってきているというのが現実だろうと思います。 ですから本当に政権を取ろうと思ったら、やはり解決すべきは解決しないといけないんで、よく諸君も使うけどね、対案を提出するべきだ、どうのこうのかという言い方をするけれどね、今言ったように、安倍内閣と野党とは基本的政治の認識が違うわけだから、まったく違う観点で別の法案を、同じ問題についても提案するならば、それはそれでいいけれども、政府提案の、なんか【****セイダイ 00:14:58】やなんだっちゅうたぐいの話は、しょせん、政府官僚の手の内なんだよ。彼らはちゃんとのりしろを見て法案を出してるから、もう、野党の先生方のあれでもって、しょうがなくやったみたいな顔をして、後ろで舌出してんだから。そういうことをよく分かってなきゃ駄目なんだ。 のりしろの中で、お釈迦様の手の平で踊ってる孫悟空じゃ駄目なんだ。だからそこをきちっとやっていけばいい、そういう意味で、国会の機能をもっと充実しないと、野党は統一した法律案っちゅうのを事実上、作るのは難しいんだよ。だから僕は国会改革でもっと国会の政調機能、政策機能、法律策定の機能、それを充実させて、国会の機能として行政省庁に資料請求、情報提供をさせる機能を付与していきたい。 国政審査権っっちゅうのは、委員会決議しなきゃないですから、これは与党が多数である限りノーなんだよ、常に、何やってもね。そうじゃなくてやっぱり国会の機能として、一定の情報を行政に命ずることができるという機能がないと駄目だし、これが充実しないと本当に、本当の対案ね、単なる政府の法案いじくり回すだけの話じゃなくて、本当の自分たちの考え、国民生活の基本としたその法案を出すというまでには、現実問題としてはなかなか至らないんだよ。それができるようにしなくちゃいけない。 だからマスコミの諸君も、政府が対案出せ、対案出せなんっちゅうのに踊らされて、そのことばっかり言ってちゃ駄目ですよ。現実にそこをきちんと理解した上でやらないと。そうすると法律の体裁をしっかり整えた自分たちの法案っちゅうのが、現実問題としては作りきれないから。そうすると、考え方を表明して、この法案には反対だと、絶対これは国民のためにならずという結論で対決する以外ないんだよ、現実にはね。 そこをもう、メディアの皆さんもよく分かってもらわないと、ただ、反対、反対かっていう論調や、またそれに惑わされる野党議員が多いけど、そこはしっかりと反対の主張は主張としてやるし、国会における野党折衝も、しっかりと対決するならするという形でやっていくべきだと。そうでないとまたもう、多数多数で、もうずるずる消化試合みたいになっちゃう。これじゃあ選挙を控えた今年、とても勝てない。国民の期待に沿うことができない。勝てないっちゅうのは、国民の期待どおりじゃない野党の対応ということになっちゃうからね。そこを国民の期待はら辺にあるかっちゅうことを考えて野党は結束して行動すべきだと、そう思います。 司会:それではほかに質問ございますでしょうか。じゃあ。