「水道代がもったいないから」とトイレの小では水を流さない夫…1日3回流したら水道代は1ヶ月でいくらかかりますか?
トイレを使っても、「水道代がもったいない」と言って小便のときには水を流さない。そんな家族の行動に「本当に節約になっているの?」と疑問を感じる人もいるのではないでしょうか。 たしかに、トイレは流すたびに多くの水を消費します。流す回数や量を減らすことで、節約効果があるのではないかと考えるのも当然のこと。しかし、実際はどうなのでしょうか。 今回は、トイレを流す回数を減らした場合の節約効果、デメリット、そして効果の高い節約方法をお伝えします。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
トイレを1日3回流す場合、1ヶ月の料金はいくら?
トイレの洗浄に使う1回当たりの水量は、大の設定で約8リットル、小の設定で約6リットルです。(節水機能の高いトイレではこれより少ない場合もあります。) 大の設定で1日3回流す場合、使用する水の量は 3(回)×8(リットル)=24(リットル)となります。 1ヶ月当たりの使用量を計算すると、 24(リットル)×30(日)=720(リットル)です。 東京都水道局の試算によれば、1リットル当たりの水道料金は0.24円です。この値を前述の720リットルとかけ算してみましょう。 720(リットル)×0.24(円)=172.8(円) つまり、トイレを流す回数を1日3回に抑えた場合、1ヶ月にかかる水道代は約173円となります。
毎回水を流した場合と比べると?
一般的に排尿の回数は1日に5~7回くらい(昼間の排尿の間隔が約3~5時間)が正常といわれています。 トイレのたびに水を流した場合、水道代はいくらかかるのでしょうか。 表1
※筆者作成 1日6回小便、1回大便でトイレを使用した場合で試算すると、 {6(回)×6(リットル)+1(回)×8(リットル)}×30(日)×0.24(円)=316.8(円) 一人当たり1ヶ月に約317円かかると分かります。つまり、トイレを流す回数を1日3回に抑えた場合、 317(円)-173(円)=144(円) 1ヶ月当たり144円節約していることになります。