『あらしのよるに』の作者きむらゆういちが、『からっぽのにくまん』のまつながもえとコンビを組んだ絵本『ふしぎなみけねこびん』の創作秘話
●まつなが お菓子は、子供向けのお菓子が作れるおもちゃなどを参考にして考えました。 顔があるものが好きなんですよね。だからおもちゃにも顔があります。 ●きむら よく見るといろんなところにこだわりがある。裏設定もある。 ──お話は短めなのですっきりしているんですけれど、絵本の中を見ればみるほど「あれ」っていうところが感じられますね。きむら先生のお話の原稿から、より広がった世界をまつながさんが描いてくださっている。それが詰め込まれていると感じます。 ●きむら そうですね。海の中を見てもそうだよね。 ストーリーにない絵のストーリーっていうのも面白いよね。 ──最後に、読者の方へのメッセージをいただけますか。 ●きむら 絵本って想像する部分がいっぱいある。Q&Aみたいに答えが一個ではなくて、そこからイメージが浮かんでいく自由があります。この絵本でも想像する面白さを楽しんでもらえるといいなと思います。 ●まつなが 絵本って自分とは違う誰かになれたり、行きたい場所に連れて行ってくれたりするようなもの。自由にそういう世界を楽しんでもらいたいなと思います。 ──『ふしぎなみけねこびん』の世界も、そうやって読者の方々に楽しんでいただけたらうれしいですね。今日はありがとうございました。 [文]世界文化社 文/世界文化社 写真/伏見早織(世界文化ホールディングス) 協力:世界文化社 世界文化社 Book Bang編集部 新潮社
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