地方大会でスカウトの評価は変わったのか? ドラフト候補野手16人のパフォーマンスを総チェック!
箱山 遥人捕手(健大高崎:甲子園出場) 群馬大会成績:16打数9安打2本塁打12打点 打率.562 アピール度:A 春夏連覇へ向けて絶対に負けられない重圧の中で、下級生投手を引っ張り、打者としても2本塁打12打点と勝負強さを発揮した。「主将として厳しくチームを引き締める仕事と、プロ入りを目指しているので個人の結果も残すこと。その両立は大変でしたが、チームの勝利のために打つという心境でやれば、打てるようになりました」と語った。 キャプテンシーの部分も高く評価されており、副将の田中 陽翔内野手によると「ミスがあれば、厳しく叱る。それが怖いと思う選手もいるようで、彼のおかげでチームは引き締まってます」と信頼を寄せる。また二塁送球1.9秒台の強肩も武器で、スーパーキャッチャーとして甲子園でも活躍したい。
正林 輝大(神村学園:甲子園出場) 鹿児島大会成績:20打数9安打5打点 打率.450 アピール度:A センバツで本塁打を放った正林 輝大(神村学園)外野手は三季連続の甲子園出場。豪快な本塁打はなかったが、単打狙いで9安打を放った。バットコントロールの良さ、打球速度の速さは健在で、簡単に打ち取れない怖さがあった。昨夏の甲子園では4試合で打率.435、今年のセンバツでは2試合で打率.556といずれも高打率を記録。最後の大舞台でも強打を連発していきたい。
決勝でサイクルヒットを記録した横浜高捕手、打撃が覚醒した遊撃手など夏で評価を上げた選手たち
椎木 卿五(横浜:決勝敗退) 神奈川大会成績:26打数14安打2本塁打9打点 打率.538 アピール度:A 惜しくも2年連続で準優勝に終わったものの、椎木 卿五(横浜)捕手が打撃面で急成長した。決勝戦の東海大相模戦ではサイクルヒット。右打者ながら、ライトスタンドへ飛び込む本塁打は高い技術がなければ打てなかった。140キロ超えの投手に対しても振り遅れることなく、広角に打ち分ける打撃技術は秀逸。今年は春季大会準々決勝の慶應義塾戦で先制本塁打を打つなど、大事な試合になるほど打てる勝負強さも光る。 経験に裏打ちされたリード、140キロ台の速球、切れのある変化球を難なくキャッチングできる捕球技術も高校生としてはレベルが高い。ただ、突出した強肩ではないので、どうやって技術でカバーできるのかが今後の課題か。打率.538、2本塁打、9打点と「強打の捕手」としてはこれ以上ないアピールができた。