【Q&A】「コロナ禍のGW」何に気を付けるべき? 政府や分科会が呼び掛けてきたこと
東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に緊急事態宣言が出されるなど、コロナ禍で2度目のゴールデンウイーク(GW)が始まりました。宣言下の地域を中心に不要不急の外出自粛などが呼び掛けられています。新型コロナウイルスの感染を防ぐため、どのような点に気を付けたら良いのでしょうか。政府やコロナ対策分科会(会長:尾身茂氏)が訴えてきたことをまとめました。
Q:菅首相はどう呼び掛けているの?
菅首相は、4都府県を対象に緊急事態宣言を発出することを発表した4月23日の記者会見で、「一人一人が意識をもって行動し、マスク、手洗い、3密(密閉、密集、密接)の回避という基本的な予防対策を徹底する」ことが大切だと述べました。
Q:会食の際は何に気を付けるべき?
コロナ分科会は2月25日、2回目の緊急事態宣言(1~3月)解除後における「当面の間の飲食のあり方」として「人数が増えるほどリスクが高まる。できるだけ、同居家族以外ではいつも近くにいる4人まで」と提示しました。 西村康稔(やすとし)経済再生担当相も4月9日の記者会見で、上記と同趣旨のことを述べたうえで「普段一緒にいる仲間の方が、リスクが低い。久しぶりに会う人はリスクが高い」と指摘しました。
Q:飲食店を利用する際は何に気を付けるべき?
西村担当相は4月9日、「特に平日・休日ともに混雑した場所での食事は控えて」と語りました。 分科会も2月25日の呼び掛けの中で「換気が良く、座席間の距離も十分で、適切な大きさのアクリル板も設置され、混雑していない店を選択」することが大切だとしています。
Q:食事中に意識した方が良いことは?
分科会は2月25日、「食事は短時間で、深酒をせず、(飛沫感染につながる)大声を出さず、会話の時はマスクを着用」することを求めています。 同日会見した尾身会長は、「BGMが流れるとどうしても会話の声が大きくならざるを得ない」と、飲食店側がBGM音量をしぼることなども提案しました。
Q:外出する際に気を付けることは?
分科会は2月25日、「外出はすいた時間と場所を選んで」と指摘。西村担当相も、4月9日の会見で「できる限り人混みは避ける。人が多い時間帯、場所は避けていただきたい」と語りました。
Q:変異ウイルスへの対策は?
西村担当相は4月9日の会見で、変異ウイルスは従来のものより感染力が高いとの国立感染症研究所の報告を紹介。対策は従来のウイルスと変わらず、マスクの着用や手洗い、消毒、3密の回避だと述べました。 一方で、「比較的若い世代も重症化するリスクが報告されている」とも語り、注意を促しました。