注目株は「Wagyu」／（Ｃ）日刊ゲンダイ

　年末年始もインバウンド客で大賑わいの東京・浅草。外国人に人気の“日本食”は天ぷらや寿司はもちろんだが、このところの注目株は「Wagyu（和牛）」だ。 【写真】東京・築地では2万円の“うに丼”も…インバウンド価格の実態と国内消費への影響 　築地場外市場などでは3000円や5000円もする和牛串や和牛ステーキが飛ぶように売れているが、食べ歩き観光が主流の浅草では「和牛サンドイッチ」や「和牛焼きおにぎり」といった手軽でひと工夫アリの新店が登場している。 　昨年11月に開業した「和牛サンドイッチ　仁」の看板メニューは「和牛サーロインステーキ・サンドイッチ」1500円。サーロインだけに肉質はやわらかく、マーガリンと粒マスタードを塗った食パンとの相性はグッド。肉とチーズを一緒に挟んだ「和牛赤身チーズ・サンドイッチ」1000円は日本人にも人気だそう。 「和牛自体がブランド化しており、海外では高価なので、訪日して食べたいという外国人が多いようです。気軽に食べてもらいたいので、1000円台で敷居を低くしました」（店主の伊藤徹氏） 　浅草では牛カツ店や神戸牛専門店が複数店舗を構えるなど、とにかく「和牛」の店が多い。そこにサンドイッチや焼きおにぎり--。まさに第2次和牛戦争の様相だ。