SVリーグ、示した可能性 有明の2連戦、観客動員で新記録―バレーボール
バレーボールのSVリーグ男子は3、4日にサントリーと東京GBとの2連戦を東京・有明アリーナで開催した。 【写真】開幕戦を終え、歓声に応える大阪Bの西田 2021年東京五輪の会場で3年ぶりに行われたバレーボールの公式戦には、2試合とも1万人以上が来場。五輪イヤーの盛り上がりを追い風に開幕した新リーグが、大きな可能性を示した。 連休中に組まれた2連戦はリーグが主管となり実施。ホームチームを設定せず、試合後は敗戦チームもコートに残ってファンの声援に応えるなど、普段とは違う演出も見られた。3日の試合は、Vリーグ1部(V1)時代の最多観客数を上回る1万1599人を動員。日本代表でも活躍する人気選手の高橋藍(サントリー)は「やっていて楽しかった。たくさんの方に来ていただけることが当たり前になればいい」と、今回の試みを前向きに受け止めた。 新リーグは実業団が中心だったVリーグから移行。プロ化に加えて、30年までに世界最高峰リーグとなることを目標に掲げる。ポーランド代表でパリ五輪の銀メダルを獲得したアレクサンデル・シリフカ(サントリー)は「スピードや守備面でSVリーグのレベルは非常に高い」。一方、さらなる競技力向上には、体格やパワーで勝る海外選手を増やすことが必要とも指摘した。 SVリーグの大河正明チェアマンは「リーグのポテンシャルを証明できたと感じている」。今後の成長に期待を込めた。