『ハイキュー‼』の名言をグラブに刺繍する西武・西川愛也 リハビリ期には「下を向いている暇はあるのか」と自身を鼓舞した
【好きなシーン、キャラクターは?】 ――その場面も含め、一番好きなシーンは? 「山ほどあるので、ひとつに絞るのが難しいんですが......あえて挙げるなら、春高バレー県大会の決勝で、烏野の月島(蛍)が白鳥沢学園の"牛若(牛島若利)"のスパイクを止めるシーンですかね。 ツッキー(月島)はいつも『自分は大したことない』と冷めた感じなんですけど、実はすごく負けず嫌いな選手。その試合ではミドルブロッカーとして、全国屈指のエースである牛若に挑みました。直前までは『僕が止められるわけない』みたいな態度だったのが、途中で"ドシャット(ブロックポイント)"して、ガッツポーズをするところがめちゃめちゃかっこいい。そこは何十回も読み返しました」 ――では、先ほど挙げた宮侑選手を含む「好きなキャラクター」でトップ3を挙げるとしたら? 「え~!? 難しいですね......。ベスト3という感じではなくなっちゃうんですが、宮侑と宮治は外せないので"宮ツインズ"としてひと枠を使わせてください(笑)。同じくペアということで、ツッキーと山口(忠)も。3番目は北(信介)さんかなぁ」 ――月島・山口のペアは関係性がいい? 「そうですね。幼馴染みのふたりが同じ高校に進んで、けっこうぶつかり合うけど絆は深い。山口はリリーフサーバーに活路を見出し、それを武器にするために必死に努力して、レギュラーのツッキーと同じ舞台で戦えるようになるんです。 そして春高バレーの音駒戦では、山口のサーブで相手を崩し、ツッキーがブロックした。そこで、いつもクールなツッキーが山口とハイタッチするんですよ。ツッキーが珍しく笑顔を見せるんですが......あれは泣けます」 ――好きなキャラの3番目に選んだ稲荷崎高校の北選手は、バレーボール日本代表でも人気の選手です。 「わかります。努力家で、ひとつひとつのことをちゃんとやる姿勢がいいですよね。『絶対、誰かが見ていてくれる』というのが信念で、結果だけじゃなくて過程を大切にする人。僕もすごく影響を受けました」 ――ちなみに、『ハイキュー!!』の感動を分かち合えるチームメイトはいますか? 「周りには、そこまでついてきてくれる人がいなくて......。僕が『あの場面いいよね』と言っても『そうだっけ?』とか言われますし、なんか怖がられています(苦笑)」