身長2mの綾部蓮が王道T優勝 青柳優馬の3冠王座挑戦表明「そのベルトを俺によこせ」10・22後楽園で実現へ
「プロレス・全日本」(22日、後楽園ホール) シングル最強を決める「第11回王道トーナメント」の準決勝と優勝決定戦が行われ、ユニット「ELPIDA」の同門対決となった優勝決定戦は、綾部蓮(27)が本田竜輝(24)を破り、初優勝を飾った。 綾部は準決勝で斉藤レイ(37)との全日本所属最長身(綾部2メートル)・最重量(レイ145キロ)対決に臨んだ。ジャンピングボディーアタックやブレーンバスターなどで追い込まれるが、パワーボムを着地するとドロップキック、ブレーンバスターで逆転し、アイアンメイデン(ダブルチキンウイングとドラゴンスリーパーの複合技)で11分59秒、ギブアップ勝ちした。 本田は青柳優馬(28)の3冠ヘビー級王座に挑戦したばかりの宮原健斗(35)と対戦し、エプロンでパイルドライバーを食らうなど変幻自在の攻めに苦しんだが、ラリアット連打からのファイナルベントを決めて11分16秒、片エビ固めで完勝した。 優勝決定戦ではジャンピングネックブリーカードロップなどをくり出す綾部に対し、本田もエプロンでのジャーマンスープレックスなどで対抗。20分過ぎ、本田がファイナルベント、ラリアット2発で勝負に出たが、綾部はカウント2で返すとファイナルベントをこらえ、この日2発目のタイガースープレックスからデスルーレットを決めて24分39秒、片エビ固めで3カウントを奪った。 綾部は「王道トーナメント、本当に本当に楽しすぎた。決勝戦、同じエルピーダの本田竜輝と戦えて優勝できて最高だった。本田竜輝、ありがとう」と本田に感謝すると、「次に取りに行かなければならないものがあるよな」と、放送席の3冠ヘビー級王者・青柳優馬にリングインを要求。「次ノーとは言わせない。挑戦者、いや王道トーナメント覇者としてそのベルトを俺によこせ」と挑戦表明した。 青柳も異存はなく、10・22後楽園ホール大会で「受けてやろうじゃないの」と受諾したが、綾部は青柳が王道Tで8年連続1回戦負けという黒歴史を指摘し「上から偉そうに物言ってんじゃない」と一喝。青柳も素直に「綾部さん、1回戦敗退のこの愚かな私めの3冠のベルトに挑戦していただけますでしょうか」と頭を下げた。 綾部が「いいでしょう。よく言えました」と上から目線で返すと、青柳は「今日はこの辺で勘弁しといたる」と言い捨て、スタコラサッサと退場していった。 ◇ ◇ セミファイナルでは耳性めまいで8・31広島大会から欠場していた諏訪魔が復帰し、鈴木秀樹、デイビーボーイ・スミスJr.とのトリオで青柳、船木誠勝、安齊勇馬組と対戦。青柳を豪快なスロイダーで投げるなど元気な姿を見せたが、試合後は「バカの時代」のパートナー・鈴木と不毛なののしり合いを繰り広げた。試合はスミスが船木をライガーボムで沈め、6月のブラッドスポーツでの一騎打ちのリベンジに成功した。 ◇ ◇ 休憩前には、昨年12月21日に行われた入門テストに合格し、今年4月1日に入門した長尾一大心と寺田咲人のデビューが決まったことが発表された。デビュー戦は10・22後楽園ホール大会が予定されている。