WBAスーパーバンタム級暫定王者にアフマダリエフ 井上尚弥に伝言「なぜ私を避けるのか?」
<プロボクシング:WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦>◇14日(日本時間15日)◇モナコ・モンテカルロ・サル・デ・エトワール 【写真】ベルトを堂々と誇示するアフマダリエフ 元WBA、IBF世界スーパーバンタム級王者でWBA同級1位のムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)が同級暫定王座を獲得した。同級8位リカルド・エスピノーザ(27=メキシコ)との決定戦に臨み、計3度のダウンを奪取。最後は左ストレートでキャンバスに沈め、3回2分59秒、KO勝利を収めた。 アフマダリエフは、すぐに4団体統一同級王者井上尚弥(31=大橋)に向け、リング上からメッセージを送った。「準備はできている。(井上)尚弥、レッツゴーだ。なぜ彼は私を避けるのか? もし彼が私と戦いたくないのなら、説明が必要だ。私が王者だった時、私はルールに従った。彼もルールに従うべきだ」と呼びかけた。 さらに「最高の選手は最高の選手と戦うべきだ。私は指名挑戦者、そしてWBA暫定王者となった。彼は階級最強であることを証明すべきだ。彼はレジェンドなのだから」と訴え続けた。昨年4月、WBAスーパー、IBF世界同級王座を保持していたアフマダリエフはマーロン・タパレス(フィリピン)に敗れて王座陥落。同12月、井上はタパレスとの4団体王座統一戦で快勝した。タパレスに負けたアフマダリエフの挑戦する順番が後回しになるのは仕方ないと言える。 アフマダリエフと契約を結ぶ英プロモート大手マッチルーム社のエディ・ハーン社長は「WBAから2度(指名試合の)中止を命じた。2度目は彼と戦わななければならなかった。井上はレジェンドだ。彼を尊敬しているし、信じられないファイターだが、彼に欠けているものが1つある。それはウズベキスタンのパワーだ」と試合実現を熱望。 アフマダリエフの実力を信じており「スーパーバンタム級で井上と張り合える、まして勝てる相手はアフマダリエフだけだ。井上に勝つだろう」と強調した。