実は怖い「近視」のリスクと最先端の研究を学んできた。眼の健康管理の重要性
不便なだけではない、近視の「怖さ」を知って対応を
イベントの第2部では、脳科学者の茂木健一郎さんや元陸上競技選手の為末大さん、品川女子学院理事長の漆紫穂子さんらを招いたトークセッションが行なわれました。 茂木さんは「近くと遠くをともに見ることは、我々文章を書く人間にとってとても大事なこと」と述べ、テクノロジーの影響で近い距離にフォーカスが当たりがちな現代社会において、遠くを見ることの重要性を強調しました。 一方、為末さんは、自身の老眼の経験を交えながら目の健康の重要性についてコメント。また、外遊びの効果にも興味を示し、「これからは仕事をするのもお酒を飲むのも、ベランダでやろうと思います」と冗談を交えつつ、外光を浴びることの重要性を認識したと話しました。 『近視は病気です』の出版とあわせて、近視に関する最新の科学的知見と、社会的課題を多角的に議論する貴重な機会となったこのイベント。 本書をきっかけに、これまで不便さの範疇で語られがちだった近視が、より包括的な健康問題として再考されるようになるかもしれません。 Source: 東洋経済新報社, 文部科学省
田邉愛理