8回2死一塁、楽天・辰己を右飛に仕留めた尾形（撮影・穴井友梨）

【名物記者コラム #好球筆打】 　◆ソフトバンク4―2楽天（3日、みずほペイペイドーム） 　初回。四球で出塁した柳田が栗原の右中間を破る二塁打で三進すると、続く山川の右犠飛で本塁へ生還した。いずれも深い位置への打球だったが、全力に近い走りでダイヤモンドを「一周」した。 ■オスナが周東を高い高～い【写真】 　さらに、この日は1軍復帰後初めて右翼の守備にも就き、3度の守備機会を難なくこなした。1軍戦に出ている以上、負傷した右太もも裏の状態は問題なしということだろう。走攻守すべてにおいて躍動する姿を見られたことは、何よりの収穫か。 　でも、やはり個人的に目が行くのは手薄な状態にある中継ぎ陣の仕上がりだ。リーグ優勝を決めてからはそこに焦点を絞ってチームの戦いを見ている。恐らく、小久保監督もポストシーズンを勝ち抜く上での重要ポイントと見ているはずだ。 　そこで注目しているのがプロ7年目の尾形だ。セットアッパー松本裕の離脱後に1軍再昇格を果たすと、点差に関係なく登板。この日は2点リードの8回を任されて先頭の入江に右前打を許したが、後続3人を落ち着いて片付けるなど無失点で守護神オスナにつないだ。 　これで1軍再昇格後は9試合の登板で失点1、自責点0と抜群の安定感を誇る。「優先順位的に杉山、尾形はすごく上がってきている。安定感というか、自信も付いてきている気がする」。指揮官の評価も上々だ。ブルペン陣の「救世主」となれるだろうか。注目だ。（石田泰隆） 【#OTTOホークス情報】