待望の初滑り満喫 奥入瀬スキー場、今季営業スタート 新管理棟も供用開始
十和田市法量焼山の「奥入瀬渓流温泉スキー場」が26日、今季の営業を始めた。市が整備を進めていた新たな管理棟「センターハウス」も完成し、本格供用もスタート。この日はゲレンデが無料開放され、スキーヤーやスノーボーダーが初滑りを楽しんだ。 同スキー場はファミリーゲレンデや緩急がおり混ざったコースなどがあり、それぞれのレベルに合わせた滑走が楽しめる。温泉郷の中にあり、多方面から冬を満喫できるのが特徴だ。 管理・運営する十和田湖ふるさと活性化公社によると、今季は雪も多く、状態は良好。スキー教室などには既に多くの予約が入っているという。 26日は、現地で安全祈願祭が行われ、関係者が神事やテープカットでシーズン中の盛況と無事故を祈願。同公社の佐々木千佳子理事長は「気を引き締め、事故のないよう努めたい」と強調した。 この後、無料開放されたゲレンデでは、市民が次々と斜面を滑走し、雪の感触を確かめた。豚汁や飲むヨーグルトの振る舞いもあり、周辺は笑顔であふれた。 一方、オープンに先立ち、現地では市が整備を進めた新管理棟の竣工式も開かれた。 新たな施設は、チケット売り場や休憩室、展望デッキなどを備える。地上2階、地下1階建てで、延べ床面積は約572平方メートル。外観は雪をイメージした白色が基調となっている。総事業費は4億3103万円。 竣工式で小山田久市長は、新施設の完成で一帯が一層にぎわうことなどへの期待感を示した。 今季の営業は来年3月16日までの予定。営業時間は午前9時~午後10時。
デーリー東北新聞社