井上尚弥が初対面ロマチェンコと世界最強ツーショット「将来的な話(対戦)はなくはない」発言の真意とは?
2人が並んだとき、ロマチェンコの背丈は数センチ大きいくらいだった。 「あの体格でライト級で体格負けせずにやっている。フィジカルも含めて、相当のトレーニングをしている証拠。そこはリスペクトしている。下半身が凄い? 上でやっていく選手、倒している選手は、やはり下半身がしっかりしていると思う」 井上も将来、戦う可能性はあると感じたのかもしれない。 一方のロマチェンコは「彼(井上)についてはあまり詳しく知らないんだ」と、そっけなかったが、「早いラウンドで試合を終えていることは知っている。ドネアとの試合はハイライトで見たよ」と語った。インタビューの最初ではWBSS決勝のノニト・ドネア(フィリピン)との試合を「見ていない」と即答していたが、少し後に「ハイライトは見た」と前言を撤回した。ロマチェンコもどこかで井上を意識しているのかもしれない。 ロマチェンコは14日に行われるIBF世界ライト級王者、リチャード・コミー(ガーナ)と、同級1位のテオフィモ・ロペス(米)の勝者との統一戦を目論んでいる。そこで4団体を統一し、この日、「興味がある。チャンスがあれば対戦したい」と、熱望した22戦無敗の前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者で、元5階級制覇王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(米)の“愛弟子”ガーボンタ・デービス(米)との試合を終えた後は、スーパーフェザー級に階級を落として戦うというプランもある。 数年後に、もしかすれば、もしかする。 2日前、WBOのバルカルセル会長は、「カシメロと契約しているパッキャオも来る、トップランク社もいる。彼らが、ここにいるということは何かが起きる。2日後を楽しみに」と、思わせぶりな発言をした。 すでに井上陣営が交渉に入っているカシメロとの世界戦合意が発表されるのか、と期待されていた。だが、井上は、「知らないです。合意? なかったんじゃないですか。合意は早いんじゃないですか。僕らは3日前に、ここに呼ばれたんで何も知らない」と否定した。 ただカシメロ戦への決意は改めて口にした。 「カシメロが(ゾラニ・テテに)勝つならあの内容だな、となんとなく予想していた。ボクシングなので、ああいう結果はよくあるパターン。カシメロとやる気が凄くある。周りも(実現へ)動いているという話なので来年が楽しみ」