四大大会で初のトップシードとなるシナーがウインブルドンへ向け視界良好!「このサーフェスでもいいテニスができると思っている」<SMASH>
間もなく開幕する今季3つ目のテニス四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン/芝)に第1シードとして出場するヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)が、大会開幕前のメディアデーに登場。そのなかで自身のプレーぶりに手応えを感じていると語った。 【連続写真】前にステップして叩いたシナーのフォアハンドリターン「30コマの超連続写真」 先の「全仏オープン」(フランス・パリ/クレー/四大大会)で、股関節負傷の不安がありながらもベスト4に進出したシナー。6月中旬の「テラ・ウォルトマン・オープン」(ドイツ・ハーレ/ATP500/芝)では、世界1位になってから初めてツアー優勝を飾り、芝でのプレーに自信を深めた。 好調を維持してウインブルドンへと臨む22歳のニュースターは、「全仏オープンの頃よりフィジカルはずっといい感じだよ。ここ(ウインブルドン)では、身体について何の不安もない」と断言。「ここ数日たくさん練習してきた。ここに来られて幸せだし、戦う準備はできている」と意欲を示した。 また、今大会は四大大会で初となる第1シードでの出場。ベスト4に進出した昨年大会を振り返りつつ、前哨戦ハーレ大会とのコートコンディションの違いを踏まえて次のように語った。 「去年はここ(ウインブルドン)で準決勝まで戦った。だから僕の中では、このサーフェスでもいいテニスができると思っている。ただ、(優勝した)ハーレの芝とウインブルドンの芝ではコンディションが違うんだ。ウインブルドンのコートに慣れて自信を付けたい。それだけだよ。シードや他のことを考えても何の意味もない。みんなここで勝ちたいし、自分のベストを発揮したいんだ」 なお、1回戦で世界95位のヤニック・ハンフマン(ドイツ)と対戦するシナー。順当に勝ち上がれば、準決勝でディフェンディングチャンピオンのカルロス・アルカラス(スペイン/同3位)、決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)が待ち受けている。 1月の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハード)に次ぐ2度目の四大大会制覇に期待したい。 構成●スマッシュ編集部