トプラク2度目の戴冠か? 新人ブレガの大逆転か? 長島哲太もスポット参戦 | FIM スーパーバイク世界選手権 2024 第12戦(最終戦) へレス プレビュー
ただ、トプラク・ラズガットリオグル(BMW)の13連勝でシーズンの流れは完全に彼に持っていかれる形に。新人のブレガはラズガットリオグルが欠場した6レースで2勝しかすることができませんでした。大きなプレッシャーの中で経験豊富なベテランたちに先行されてしまい、ランキング首位を奪取することができませんでした。それでも第11戦・エストリルではスーパーポールレースで優勝し、ラズガットリオグルを打ち破ったブレガ。46点差で最終戦・ヘレスに挑みます。
チャンピオン争いはトプラク・ラズガットリオグル(BMW)とニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)の一騎打ちになります。残念ながらアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)はチャンピオン争いからは脱落してしまいました。
1ラウンドあたりの最大獲得ポイントが62点の中、46点差は大きな差です。レース1終了時点で37点差以上になるとチャンピオンはその時点で決定。ブレガは優勝してもラズガットリオグルが3位表彰台でフィニッシュするとチャンピオンの座はラズガットリオグルに渡ることになります。ブレガにとっては厳しい条件ですが、全力の走りと熱いバトルを期待したいですね。
チャンピオン争いの行方も気になりますが、どのライダーにとっても好結果を残したい最終戦です。BMW、ドゥカティ、ヤマハ、カワサキ(来年からビモータ)、ホンダのワークス&トップチームのシートは今季と同じラインナップですでに確定済みですが、プライベートチームのシートはまだ未発表のシートが多いので来季の就職活動のためにアピールしなければなりません。
BMWのプライベーターである「Bonovo Action」はチーム代表の個人的な理由により今季限りでWSBKから撤退することを決めており、ギャレット・ガーロフは来季はカワサキのプライベーター「Kawasaki Puccetti Racing」への移籍を決めています。スコット・レディングに関しては去就が決まっていません。