<春へのキセキ・センバツ2021>選手紹介/12 智弁学園 安藤壮央捕手/天理 重信滉太捕手 /奈良
◆智弁学園 ◇大舞台でのリード光る 安藤壮央(そお)捕手(2年) 堅守強肩と頼もしい大きな声でチームを支える。捕手としては「投手の良さを引き出しながら、皆の思いを一つにするのが大事」と相手の心情を推し量った試合運びを心掛ける。 準決勝から出場し、強く思い出に残ったという秋季近畿地区大会では、思い切ったリードで存在感を放った。緊張感が漂う中でも「チームの流れにどうなじめば良いかが分かった」と、ものおじせず、遺憾なく実力を発揮した。 どんな時も仲間への思いやりを忘れず、「全てのランナーを刺す」ことを目標に掲げる。冬はバッティング練習や走り込みに力を注ぎ、下半身を強化して送球の安定にも努めた。甲子園でも相手の機動力を封じ込め、全力を尽くす覚悟だ。 ◆天理 ◇投手との信頼関係築く 重信滉太捕手(2年) 2年生捕手の一人として、昨秋の近畿地区大会県予選では、準々決勝の御所実戦に途中出場。打撃でも2打数2安打の結果を残す活躍を見せた。 野球を続けられなかった父から夢を託され、5歳上の兄とともに野球を始めた。その兄もけがで野球を断念、今は2人分の思いを背負ってプレーを続ける。 捕手としてのモットーは「投手との信頼関係を崩さない」ことだ。どんな球も必ず受け止め、パスボールをしないことを心掛ける。自分がミスをした時はすぐに謝るなど、投手と「心を一つ」にするための関係作りも大切にしている。 甲子園では、試合への出場がかなうかどうかに関わらず、「自分ができることを精一杯する」と決めている。