大人のADHDにも効果あり!集中力や注意力が高まる「脳を最高な状態にする」3つの方法
ADHD(注意欠陥多動性障害)と診断されたら、恐らく興奮剤を処方される。この処方薬は、ADHDの治療に有効であることが証明されている。しかし、中には十分な効き目を感じられない人がいるなど、全てのADHD患者に効果があるわけではないそう。 【写真】ADHDであることを明かした10人のセレブたち そこで効果を発揮するのが、補完代替療法。「体や脳に良いことは全て、ADHDの治療にも効果をもたらします」と話すのは、ADHD患者とその家族のための米国最大の非営利団体「Children and Adults with Attention Deficit Hyperactivity Disorder」のCEOであり、臨床心理士のルース・ヒューズ医学博士。ここでは自然に「脳を最高な状態にする」3つの方法をご紹介します。 ※本記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。
慎重に行動する
最も人気(かつ効果的)な非薬物治療の一つ、行動介入法。自分とマインドを鍛え、順調に物事を進めるためのスキルを身につける。例えば、目の前にあるプロジェクトを、順序良くやりこなすために、小さなタスクに分割していく。締め切りを守れたら、自分に報酬を与える。それぞれの場所にメモを常備して、大事なことを忘れないように工夫する。自分がやり遂げた何かを、友人や家族に認めてもらう。このようなタイプの介入は、ADHDを持つ人がうまく生活するために適した環境を整えるのに役立つという。症状が軽いADHD患者には、この治療だけでも十分な効果が得られる。この手のスキルは、医師やコーチに教わる以外に、本やインターネット上で学ぶことも可能。
賢く食事をする
砂糖がADHDに影響するという説はあるけれど、それを裏付ける証拠はないよう。極端な食事制限をするよりも、栄養バランスのとれた食事をすることが大切。特に、サーモンやアボカド、くるみに含まれるオメガ3脂肪酸を摂取するといいそう。なぜなら、オメガ3脂肪酸は、脳の8%を構成する重要な要素であるため、摂取量を増やすのが、脳機能改善の鍵となる。薬の影響で食欲が低下したと感じる人は、栄養不足にならないように、マルチビタミンの服用を医師に相談してみて。
ポジティブに考える
ADHDを持つ人にとって、1日のうちに何度もネガティブな評価を受けることは珍しくなく、精神的なダメージを受けやすい。でも、自分が自分にポジティブな評価をしてあげることはできる。毎晩寝る前に、今日は何がうまくできたか、自分に問いかけてみよう。また、日々の幸せを数えることは、寝つきがよくなるほか、気分や自己肯定感を高めることにもつながるそう。学術誌『Journal of Applied Psychology』が発表した研究では、就寝前に集中して感謝の気持ちを味わうと、悩みや不安が軽減し、睡眠の質が改善することが明らかになっている。