グーグル、ヘルスケア分野でのAI投入を強化-がん検査への活用も
(ブルームバーグ): アルファベット傘下のグーグルは19日、ヘルスケア分野での人工知能(AI)モデル活用を強化するため、一連の取り組みを発表した。
グーグルはニューヨーク市で開催したヘルス関連の年次イベントで、グーグル・リサーチと傘下のフィットビットのチームが、ウエラブル端末から得られるデータから各ユーザーの健康状態を指導する新たなAI機能を開発していると明らかにした。グーグルの最先端AIモデル「ジェミニ」を搭載したこのツールでは、エクササイズが睡眠の質に与える影響を評価するといったことができるという。
グーグルはまた、アポロ・ラジオロジー・インターナショナルと協力して、インドで結核、肺がん、乳がんのAI検査を実施する方針を明らかにした。アポロが規制当局の承認を得れば、今後10年間で300万件の検査を無料で提供する予定だという。同社はまた、グーグルの検索と動画サイト「ユーチューブ」におけるヘルス関連情報の改善にも努めていると述べた。
さらに、ジェミニを医療用に微調整することを検討し始めたと発表。フィットビットと共同で開発中のパーソナル健康ツールにもジェミニが搭載される予定だとしている。この機能が一般に公開される時期については明らかにしていない。
原題:Google Deepens AI Push Into Health Care With Fitbit, Screenings(抜粋)
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Julia Love, Davey Alba