月額2980円のコンビニジムが大ヒットで3期ぶりの黒字化へ! RIZAP・瀬戸 健社長を直撃!「chocoZAP、つくりすぎじゃないですか?」
■エステ目的で通われても構わない ――chocoZAPといえば、24時間いつでもトレーニングできる上にエステや脱毛、ホワイトニング、ランドリー、カラオケといったサービスが利用できて、月額2980円(税別)という価格設定は目を引きます(対応サービスは店舗により異なる)。でもこれ、さすがに安すぎませんか!? 瀬戸 これこそがまさにテストマーケティングの成果なんですよ。この価格なら絶対に人が集まるし、事業としても成立するというラインを探り当てたわけです。あと、ぶっちゃけ「これで入会しないのはおかしい!」と胸を張って言いたいという思いも大きかったですね(笑)。 ――一方で、物価はどんどん上がっています。この価格を維持するのは大変では? 瀬戸 それはおっしゃるとおりです。円安もありますし。それに、こうしたフィットネスは不要不急のものですから、人々の生活が苦しくなれば真っ先に削る対象になるでしょう。しかし、chocoZAPには日々の生活の中で得られる幸福感という、無形の価値があると信じているんです。 ――なるほど。 瀬戸 例えば今、自宅に洗濯乾燥機をお持ちではない人が、全国で約5000万人以上いるというデータがあります。それだけの人たちが、洗濯物を干していて急に雨が降ったら、慌てて取り込まなければならない生活をしているわけで、これは自分の時間やゆとりを犠牲にしているともいえます。 その点、われわれの場合、ランドリーはもちろん、何を使うにしても追加料金が一切かからないですから、自分を犠牲にせず思う存分使ってくださいと声を大にして言いたいです。 ――しかし、中にはトレーニングではなく、エステやホワイトニングを目的に通う人もいるのでは? 瀬戸 chocoZAPの発想はシェアリングエコノミーの考え方に近いので、それでも別に構わないんですよ。仮に、ひとつの店舗で3人しか使っていない大型マシンがあったとすると、コスト効率としてはかなり悪いものになりますが、24時間がかりで多くの人に使ってもらえれば、コストもそれだけ分散されます。 そこにITを使い、混雑状況が確認できるようにしてさらなる分散を促し、効率化を図るということをやっています。