洞窟住居群、ワイン、街道歩き……魅力あふれる南イタリア・バジリカータ州
バルディ知事は、マテーラで多くの映画が撮影されていることにも言及した。洞窟住居群や教会などの風景が、古代ローマや、聖書に出てくるストーリーの撮影に適しているので、マテーラではこれまで、多くの歴史ものの映画ロケが行われてきた。 マテーラでは、毎年7月2日とその前後に行われる「ブルーナの聖母祭」を見物することもできる。 7月2日には、聖母やイエスの像や天使などを載せた山車が街に繰り出す。
この聖母祭の起源にまつわる伝説がある。その昔、夏の夜にある農民が美しい女性に出会い、馬車に載せた。町についたとき、その女性は消えており、その代わりに聖母像が残っていたという。 洞窟住宅群、教会、祭礼にワインや郷土食。それらすべてに長い歴史の記憶がしみこんでいる。ぜひ訪れてみたい土地である。