職場の「つまらない忘年会」を楽しめるようにする1つのコツ<会食専門家が教える>
仕事ができるかどうかは、会食・食事会の「仕切り力」でわかる――。 面倒な雑務の代名詞「幹事」「食事会設定」は、社会人として逃れられない悩みの一つだ。「たかが会食」と捉えて適当にこなすと、クライアント・上司からの評価が大きく下がりかねない。 しかしこの一見、何の役にも立たなさそうな“貧乏くじ”に、実は「千載一遇のチャンス」が隠されていることを、見逃してはいないだろうか? 『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』では、“広告代理店卒・アルコールに弱い(1,2杯が限界)・非体育会系の著者”が、最大28会食/月を乗り越えて身につけた「実務に即したメソッド」を紹介している。 会食・社内飲み会・送別会・歓迎会など、古今東西すべての食事会で今日から使える本書。 今回は特別に、「忘年会で失敗しないための方法」について紹介しよう――。 ● 「忘年会を一生の思い出にする」人がやっていること つまらない忘年会を楽しくする方法。それは「企画」である。かつては忘年会の醍醐味といえば企画・出し物であった(以降、統一して企画と記載する)。しかし、これは幹事の頭を悩ませるという理由で、あまり行われなくなってきている。しかし、忘年会を思い出に残るものにするためには効果的だ。ではどういった企画を準備すればいいのか。 ここで忘年会の目的に立ち戻りたい。「仲間たちの相互理解を深め、より絆の強いチームにする」、つまりチームビルディングに資する企画こそ最も忘年会に適しているのだ。 したがって企画は、個人で完結するビンゴ大会のようなものよりも「チーム制」で取り組むものがよいだろう。たとえば、「チーム対抗でのクイズ大会」は、鉄板ではあるが、忘年会に適している。逆に、一発芸的な出し物を後輩に強いるのは時代的にもそぐわないのでやめておいたほうがいい。女性社員にダンスを強いるのも同様だ。 職場の優秀な人は、こういった「忘年会」の場で、同僚に「楽しかった!!」と言われる一生の思い出を提供している。 今回は、その具体的な方法について紐解いていきたい。 ● チーム対抗・格付けチェックのヒント 「チーム対抗」と言うとクイズ大会もオススメであるが、それ以外で盛り上がる企画としてお勧めなのは、ABCテレビ制作の『芸能人格付けチェック!』を題材とした「チーム対抗・格付けチェック」だ。 『芸能人格付けチェック!』とは、出演する芸能人が「高級モノ」と「安モノ」を見分ける問題に挑戦し、正解数に応じて独自のランク付けを行う番組である。これをチームで行うのだ。各チームから1人選出し、フード・ドリンクを問題にする場合は目隠しをして行う。 社員の作品をクイズの題材とすると盛り上がるだけでなく、社員の特技を知る機会にもなる。絵やカメラについては社内で得意な方を見つけよう。 実はこの格付けチェック、一見簡単なように思われるが極めて難易度が高い。したがって、いわゆる「ハズレを楽しむ」ような雰囲気作りを心がけたい。選んだ後は思いっきりうんちくを語ってもらい、外したら大いにいじる、といったイメージだ。チームで一緒になったメンバーの意外な趣味や特技を知る機会にもなるのでお勧めだ。 ● 盛り上げるためのちょっとしたコツ クイズ大会・格付けチェックともに優勝チームから準優勝チームあたりまでには景品を用意しておこう。会食メソッドの手土産・プレゼントとは異なり、最大公約数的に喜ばれる景品で問題ない。テーマパークのチケットやリラックスができるギフトなどでもいいが、過去にヘリコプタークルージングチケットのような大モノが出たことがあり、そのときの異様な熱気は、後々までの語り草となっている。予算の都合があるので難しいかもしれないが、このような、人生でなかなか経験できなそうな体験をプレゼントにするのもいいだろう。 使いやすいクイズの題材は次の通りだ。ぜひ参考にしていただきたい。 ★格付けチェック問題例★ ミネラルウォーター VS 水道水 1万円以上のワイン VS コンビニの安ウマワイン 1万円以上の高級ウイスキー VS スーパーで買った廉価ウイスキー 5000円以上の高級日本酒 VS パックの廉価な日本酒 高級チョコレート VS コンビニで買ったチョコレート 有名画家の描いた絵 VS 絵が得意な社員が描いた絵 プロカメラマンの写真 VS カメラ好きの社員が撮った写真 (本記事は、『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)
yuuu(ユウ)