大森学園、後半に一挙3点!文化学園大学杉並中学・高等学校を下し2回戦突破
第103回全国高校サッカー選手権東京予選の1次予選は9月8日、各ブロックの2回戦58試合が行われ、決勝(9月14~16日)に進む70校が決まった。 【フォトギャラリー】大森学園 vs 文化学園大学杉並中学・高等学校 第15組の大森学園は文化学園大学杉並中学・高等学校に3-0で快勝し、14日の決勝で都立久留米西と対戦することになった。 立ち上がりから大森学園がボールを握り、両サイドからスピード豊かに攻め込んだ。5月の総体予選までFWで、その後右SBにコンバートされた増子翔音(2年)や左SB松本丈志(3年)が、豪胆に敵陣へと進出した。さらに長いキックを多用しながら、相手の守りの急所を突く工夫も見られた。 前半8分、松本が左から鋭いクロスを供給したが、わずかにFW田中優輝(2年)の頭に届かなかった。14分には左2列目のMF竹田楽(3年)の左クロスから、FW小松蓮(3年)と田中がそろって決定的な連続シュートを放ったものの、GKとDFに阻まれる。 田中が31分に右CKのこぼれ球から狙った一撃もバーを通過し、追加タイムの増子のシュートはDFのブロックに遭い、攻勢の時間帯が長くありながらも前半は得点を奪えなかった。 文化学園大学杉並中学・高等学校は、ボランチのサルスバーグ丈那(3年)が要所でパスを散らし、FW梶原光樹(3年)や右2列目の杉江颯太(2年)がボールを預かって敵の守備網に割って入ろうとした。しかし大森学園のタイトで忠実な守りを崩すのは容易ではなく、前半の惜しいシュートは13分の杉江、32分にボランチ下斗米漣音(2年)の一撃がDFに弾かれた2本くらいだった。 だが攻められてはいても的確なカバーリングと出足の一歩で踏ん張り、前半を0-0で折り返した。 大森学園の小倉鋭也監督はハーフタイム、「この暑さで後半は相手の足も止まるから、ボールを動かしながら外から速く回していこう」と残り40分の戦略を授けた。 11分、途中出場のDF川越颯(2年)が、左から2人の相手DFの間に斜めのパスを配給。これに合わせたMF石丸雅理(3年)が、右隅に決勝点となる勢いのある先制ゴールを蹴り込んだ。