大森学園、後半に一挙3点!文化学園大学杉並中学・高等学校を下し2回戦突破
15分には、田中の左からの折り返しに交代出場のMF坂口昴樹(2年)が打ったが絶好機を逃した。それでもこの2分後に加点する。石丸が左サイド奥でパスを受けると、角度のないところからニアを打ち抜いて2点目。石丸は31分にも決めてハットトリックを完成させた。途中出場したFW岩楯郁弥(1年)の右クロスがこぼれ球となり、拾った坂口からボールを預かって右隅に突き刺した。岩楯の推進力は1年生にしては高い水準にある。 副主将を務める石丸は「ハットトリックは初めての経験なので驚いていますが、それより先制点のほうがうれしい。相手がいい守りをしていたので、前半は攻めていてもなかなか取れなかった。1点目は練習してきた形を結果で示せたので、なおさらうれしいです」と大喜びした。 チームに携わって18年目、指揮官となって3年目の小倉監督は「この夏休みは攻撃力の積み上げより、守備の整備に力を入れました」と説明し、「各県の強豪と戦っても恐れずに(ボールを)奪いにいけました。2次トーナメントに向けて守りを再確認したので、次の試合でもその成果を出したいですね」と述べた。 総体予選は大森学園が1次トーナメントブロック決勝で早稲田実業に延長の末、文化学園大学杉並学・高等学校は南支部1回戦で筑波大駒場にともに1-2で敗れた。 (文・写真=河野正)