北陸は少しの雨でも土砂災害に警戒 週明けは東海から西で20℃超えも 次の週末にかけてまた強烈寒気が襲来
きょう12月1日(日)午後は、日本海側の雨や雪はやむ所が多い見込み。ただ、北陸では夜にかけても雨が残りそう。これまでの大雨や先日の地震で地盤が緩んでいるため、少しの雨でも土砂災害に警戒が必要だ。週明けあす2日(月)は日本海側も含めて日ざしに恵まれる所が多く、東海から西はあさって3日(火)にかけて20℃以上になる所がある予想。ただ、その後はまた強い寒気が流れ込み、特に次の週末は西日本の平地でも雪が降る可能性がある。
太平洋側はカラッと晴天 紅葉狩り・大掃除日和
12月が始まったきょう1日(日)は、次第に冬型の気圧配置が緩んで上空の強い寒気は抜けていく見込み。日本海側で降る雨や雪は、午後にはやむ所が多くなりそうだ。ただ、北陸では局地的な低気圧の影響で夜にかけても雨が降ったりやんだりの見通し。北陸ではこの時季としては記録的な大雨となっている所があり、加えて先日の地震で地盤が緩んでいる。少しの雨でも、土砂災害に警戒が必要だ。
太平洋側では午後もカラッとした青空が広がり、紅葉狩り日和になりそう。12月に入り、大掃除にも適した陽気だろう。最高気温は東京都心17℃、大阪16℃などで強めの北風が収まるため、日ざしが暖かく感じられそう。 なお、夕方以降は九州や中国でにわか雨の可能性がある。帰りが遅い場合は、雨具があるといいだろう。
12月なのに20℃超えで上着いらず
週明けあす2日(月)は北陸でも晴れ間が戻り、全国的に昼間は日ざしに恵まれそう。ただ、大陸からは低気圧や前線が近づき、夕方以降はあさって3日(火)にかけて天気は下り坂となる見通し。3日(火)はまた日本海側で雨の降る所が多くなりそうだ。
低気圧や前線に向かって南風が吹いて暖かい空気が流れ込むため、2日(月)から3日(火)の最高気温は東海から西で20℃を超える所がある予想。3日(火)の静岡・高知・鹿児島は21℃まで上がるなど、12月にも関わらず昼間は上着がなくても過ごせそうだ。
次の週末は西日本でも初雪か
低気圧や前線が通過したあとは、次の週末にかけてまた冬型の気圧配置が強まって、上空には強い寒気が流れ込む見通し。3日(火)以降も北陸から北日本の日本海側では雨や雪が降ったりやんだりで、大雨や大雪となるおそれがある。晴れる太平洋側でも、この時季らしく風の冷たい日が多い見通し。空気の乾燥も進みそうだ。
なお、次の週末は上空1500メートル付近で-6℃以下という平地で雪を降らす目安の強い寒気が西日本付近まで南下する可能性がある。西日本の平野部でも日本海側を中心に雪が舞い、続々と初雪の便りが届くかもしれない。 (気象予報士・鈴木悠)