12月最初の週 日本海側はしぐれ 太平洋側は乾燥した晴天 気温のアップダウン大
来週にかけては、冬型の気圧配置になり、冬らしい天気の日が多くなりそうだ。気温の変動は大きく、来週前半は11月上・中旬並みの暖かさ、後半は師走の寒さになる予想。次の週末にはまた一段強い寒気が流れ込み、季節がまた一歩進みそうだ。
師走初め 冬らしい天気の日が多く
11月最終日のきょう(土)は、日本付近に7本の等圧線がかかり、冬型の気圧配置になっている。日本海側を中心に断続的に雨や雪が降り、北陸や東北では大雨、山沿いや北海道では今季初めての積雪、今季一番のまとまった雪になった所がある。
今回の冬型の気圧配置は、あす(日)になると西から緩む見込み。あす(日)は次第に雨や雪のエリアが縮小、西日本で夜を中心に雨や雷雨の所があるが、2日(月)は日本海側も含めて広い範囲で晴れ間が出そうだ。ただ、それも長続きせず、2日(月)夜から3日(火)にかけては北・東日本を前線が通過し、4日(水)ごろから再び、冬型の気圧配置になる見通し。
このため、来週中ごろからは冬らしい天気で、日本海側ではしぐれて、太平洋側では乾燥した冬晴れが続きそうだ。寒気は今回と同レベルかやや弱いため、本州の平地では雨、山沿いでは雪に、東北北部や北海道では平地でも雪が降る見込み。北陸や東北ではさらに雨量がかさみ一層土砂災害に警戒が必要になる。雪の積もっている地域では、スリップ事故などに注意したい。晴れる地域でも空気を潤すまとまった雨が降らず乾燥が進むため、火の取り扱いやお肌の乾燥などに気をつけたい。
秋と冬を行ったり来たり
気温はアップダウンが大きく、3日(火)にかけては季節外れの暖かさになり、最高気温は関東から西で師走なのに20℃に届く所もある予想。東京都心でも20℃近くまで上がり、一ヶ月ほど前の暖かさになる日がありそうだ。4日(水)からは一転、初冬らしい寒さが続く所が多い見込み。 7日(土)は二十四節気の「大雪」だが、このころから寒気が一段強まる可能性がある。新たに雪が積もり、初雪の降る所もあるかもしれない。寒さも増すため、体調管理に注意したい。 (気象予報士・丸田絵里子)
