【土日の天気】北陸以北は雨や雪続く 土砂災害に厳重警戒 太平洋側は紅葉映える青空 東京に今季初の乾燥注意報
きょう30日(土)からあす12月1日(日)午前にかけて、北陸から北日本の日本海側を中心に冷たい雨や雪が続く見通し。北陸や東北では、これまでの大雨ですでに土砂災害の危険度が高まっている所へ、さらに雨の量が増えそうだ。土砂災害に厳重な警戒が必要。太平洋側では土日ともに晴れる所が多い見込み。ただ、東京には今シーズン初めて乾燥注意報が発表されるなど、空気が乾燥している。火の取り扱いには十分な注意が必要だ。
北陸や東北では土砂災害の危険度高まる
11月最終日となる、きょう30日(土)も強い西高東低の冬型の気圧配置が続いている。上空にはこの時季としては強い寒気が流れ込み、日本海側の平野部では雨や風が強まっている。先日の地震で揺れの大きかった北陸や東北の日本海側では、土砂災害の危険度が高まっているため、安全を第一に考えて過ごしてほしい。 また、山沿いを中心に雪が降り、東海、甲信や北陸以北を中心に積雪が急増している。
午後も北陸以北は広範囲で雨や雪に
きょう30日(土)午後は、近畿北部や山陰では次第に天気が回復する見込み。北陸や北日本の日本海側では冷たい雨や雪が続きそうだ。風の強い状態も続く見通し。あす12月1日(日)朝までに降る雨の量は、多い所で北陸で80ミリ、東北では60ミリの予想。すでに土砂災害の危険度が高まっている所へさらに雨の量が増える見通しのため、北陸や東北では土砂災害に厳重な警戒が必要。また、山沿いでは大雪やふぶきによる交通障害などに注意が必要だ。
太平洋側ではおおむね晴れる所が多い見込み。紅葉が青空によく映えそうだ。冷たい風が強めに吹き、最高気温は初冬らしい寒さとなる所が多い予想。東京都心と大阪で15℃、名古屋は12℃と12月中旬並みの見通しのため、紅葉狩りには暖かい服装がおすすめだ また、太平洋側では空気が乾燥し、東京には今シーズン初めて乾燥注意報が発表されている。火の取り扱いに十分注意したい。
12月スタートは太平洋側で日ざしポカポカ
12月が始まるあす1日(日)になると、だんだんと冬型の気圧配置は緩み、これまで流れ込んでいた上空の強い寒気も抜けていく見込み。北陸から北日本の日本海側では、午前中まで広い範囲で雨や雪が続くものの、午後になるとピークを過ぎて、雨や雪の降る範囲は狭くなりそうだ。ただ、雨に加えて地震で揺れの大きかった北陸では特に地盤が緩んでいるため、雨や雪がやんだあとも、崩れやすい所には近づかないでほしい。
西日本や東日本から北日本の太平洋側では乾燥した晴れが続きそう。朝は冷え込みが強いが、昼間は強めの風は収まってきょう30日(土)より日ざしが暖かく感じられる見通し。最高気温は前日より高い所が多くなり、東京都心は17℃まで上がる予想。 ただ、九州・中国・四国は夕方以降、にわか雨の可能性がある。帰りが遅くなる場合は、日中に晴れ間があっても折りたたみ傘など雨具があるとよさそうだ。 (気象予報士・鈴木悠)