決勝は山田哲人の3ランで韓国に逆転勝ち、鈴木誠也がMVP〈2019年・第2回プレミア12〉
11月9日に開幕する野球の国際大会「ラグザス プレミア12」は今年で3回目の開催となる。日本代表「侍ジャパン」は2015年の第1回大会で3位、19年の第2回大会では優勝し、今大会で連覇を狙う。過去の大会の日本の戦いを振り返る。 【表】日本代表が入るグループBの試合日程
第2回大会(2019年11月)
第2回大会は翌年に予定されていた東京オリンピックの予選も兼ねて行われた。日本代表は、坂本勇人(巨人)や菊池涼介(広島)ら17年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)4強メンバーらを中心に、36歳の最年長、松田宣浩(ソフトバンク)から21歳の最年少、山本由伸(オリックス)までベテランと若手でバランス良く構成された。
5年ぶりにセ・リーグを制した巨人からは、自身初の40本塁打を記録した坂本、投手三冠に輝いた山口俊など、追加選手を含めて7選手が選ばれた。打線は近藤健介(日本ハム)、鈴木誠也(広島)、浅村栄斗(楽天)、丸佳浩(巨人)らが中軸を担った。また、「足のスペシャリスト」として周東佑京(ソフトバンク)がトップチームに初めて抜てきされた。(所属球団は当時)
巨人からは追加招集含めて7選手
第1回大会とはフォーマットが変わり、1次ラウンドは4チームずつ3組に分かれての総当たり。B組の日本は初戦のベネズエラを終盤の大逆転で破ると、プエルトリコ、台湾を危なげなく下して3連勝で1位通過。6チームによる2次ラウンドは2戦目のアメリカに競り負けたものの、1位通過を果たして2位韓国との決勝戦に。
日本は初回に3点を先制されたが、2回に山田哲人(ヤクルト)の3ランで逆転、7投手の継投で逃げ切って、3位に終わった第1回大会の雪辱を果たした。大会最優秀選手(MVP)には8試合で打率4割4分4厘、3本塁打、13打点の鈴木が選ばれた。
▽1次ラウンド
日本8-4ベネズエラ[バッテリー]山口、山岡、大竹、中川、○甲斐野、山崎-小林、会沢 日本4-0プエルトリコ[バッテリー]○高橋礼、嘉弥真、大竹、山本、山崎-甲斐[本塁打]鈴木(3ラン)日本8-1台湾[バッテリー]今永、○大野雄、山岡、甲斐野、岸、山本-会沢[本塁打]鈴木(2ラン)