鍵山優真が堂々首位 会心演技にVサイン「演技に入り込めた」連覇へ好発進 三浦が初100点超え2位、壺井3位で日本勢上位独占
「フィギュアスケート・NHK杯」(8日、国立代々木競技場第一体育館) 男子ショートプログラム(SP)が行われ、2連覇のかかる22年北京五輪銀メダリストの鍵山優真(21)=オリエンタルバイオ・中京大=は、今季ベストの105・70点をマークし、首位に立った。GP第1戦・スケートアメリカ3位で、左太もも痛を抱える三浦佳生(19)=オリエンタルバイオ・明大=も好演技で自己ベストの102・96点で2位につけた。壺井達也(21)=シスメックス=も自己ベスト85・02点で3位につけ、日本勢が1~3位を独占した。 【写真】めっちゃ笑顔のコストナーコーチと熱き抱擁をする鍵山 今季GP初戦の鍵山はSP「The Sound of Silence」にのり、冒頭の4回転サルコーを鮮やかに決めると、続く4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプも成功。トリプルアクセルもきっちりを決めきった。演技後は笑顔でガッツポーズ。Vサインもみせ、会心の演技を印象づけた。「演技自体はいいもの。(北京五輪で出した自己ベストの)108点を目指していたので得点は少し残念。もう少し突き詰めていけたら。演技前に僕自身が楽しんで滑ること、お客様に向けての感謝の意識を持ちながら演技に入ったので、そんなに緊張せずに演技に入り込むことができた」と納得の表情。9日のフリーでは合計300点超えを目標に「2連覇という結果は皆さん期待してると思いますし、僕自身狙っている部分もありますが、結果を気にしすぎず、やるべきことを出し切れるように頑張りたい。明日は明日ですごく難しいプログラムを滑らないといけない。僕としてはSPもそうですけど、練習以上を求めず、練習の通りそのまんまを出していきたい。本当にかっこいいプログラムなので、見ている人全員を盛り上げられるような、かっこいい滑りをしたい」と、見据えた。 三浦は冒頭の4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプを完璧に決めて勢いにのった。続くトリプルアクセル、後半の4回転トーループも決めきり、演技後はガッツポーズ。「ちょっとまだ興奮が残っていて、消化できていない。練習から調子よくなくて、その中で集中してやるのが試された。練習から本番に切り替えられたのが1番良かった。1回喜びを忘れて、フリーもベストパフォーマンスを出したい」と興奮気味に振り返った。 自己ベストをマークし、演技後はガッツポーズをみせた壺井は「去年SP出遅れが悔しくて、2年連続同じことはできないと思っていた。ホッとしてます。打ち勝つことができてうれしい。4回転サルコーは1番いいものが出せた。フリーでまたガッツポーズが出せる演技を出したい」と、うなずいた。