「みんなは歩いているのに私は歩けない」難病で幼い時から車いす生活を送る少女 自身の体を受け入れ立ち向かう原動力とは
活動するきっかけや今後実現したいこと
これまでの佐野さんの活動は、講演会やシンポジウム、ラジオなどでお話すること。またグッズのデザイン。最近では、上述の「車いすスポーツゴミ拾い大会」などのイベントを企画・開催などです。 活動するきっかけについては「楽しくてわくわくできる方々に出会う中で、自分も楽しいことのその先でちょっと世界をよくしたいなぁ」と思ったからでした。 こうした活動をするうえで、佐野さんは「ここってもしかしたらこうなったら、もうちょっとみんなハッピーかも!」など、当事者としての経験や視点を生かして講演会などで話す機会はかなり多いといいます。 また佐野さんが活動することによって、周りの方から「その視点はなかったです」「夢果さんだから伝えられることだなと思います」「一緒にやりたいです」など、あたたかい声をいただくこともありました。佐野さん自身が評価されることで「自分の視点や思いが、誰かの役にたったと実感できて本当に嬉しくなりました」と喜びをみます。 今後の活動の目標として「いろいろな人が同じ空間を共有しながら、限定しない気づきをうみだせる空間を社会に拡散させていきたい、まずは楽しいことを大切に、楽しいのその先で社会を少しでもいい方向に変えていきたい」と話す佐野さん。 また、佐野さんと同じように闘う人に対して「私自身はあまりなにかと闘っているという感覚はないですが、目的にしすぎないことは、大切かなって最近思っています。たしかに目標や目的をもって、そこに向かって頑張ることも大切なことではある一方で、目的にしすぎると私は苦しくなってしまう…それが先ほどの、楽しいのその先で社会をー。に繋がっています」と振り返ります。 「楽しいと思えることをいろいろやらせていただく機会があり幸せです」と話していた佐野さん。そんな佐野さんの笑顔は本当に輝いています。 人との出会いや見たり気づいたことを大切にしているからこそ、自然とたくさんの人が集まってくる佐野さんの人柄が伝わってきました。
ほ・とせなNEWS