「小笠原慎之介。今永昇太とほぼ同じ体格の左腕だが…」米メディアは奪三振率の低さ懸念 直球の平均球速も小笠原143キロ、今永147・5キロ
メジャー挑戦する中日の小笠原慎之介投手(27)のポスティング申請手続きが行われ、大リーグ機構から10日(日本時間11日)に全30球団へ通知、翌11日(同12日)から45日間の交渉期間がスタートする。 ◆中日・小笠原慎之介、田島の引退試合でのマウンドの姿に涙【写真】 米移籍情報サイトのMLBトレードルーマーズは10日、「小笠原慎之介、メジャー行きへ正式にポスティングされる」のタイトルで記事をアップ。同じ左腕で、メジャー1年目の今季はカブスで15勝を挙げて新人王投票で4位に食い込んだ今永昇太投手(31)と比較し、「今永より格が一枚落ちるかもしれない」とした。 「小笠原は180センチ、83キロで、先発投手としては体格が小さい方だ。これは今永昇太の178センチ、79キロとほぼ同じ。少しだけ大きく、完全に不合格というわけではないが、今永は日本プロ野球で奪三振率25%をマークした」 「一方の小笠原は、キャリア通算で奪三振率がわずか18・9%。近年のメジャー平均は22~23%だ。2022年の小笠原は24%だったが、23年は20・1%に落ち、今季に至っては13・6%に急落した」 同日の米誌スポーツイラストレイティッドも「小笠原慎之介は身長180センチの左腕で、体格は今永昇太と似ている。だが、今永は日本プロ野球ではるかに多い三振を奪っていた。一方、近年の小笠原慎之介のストロングポイントは三振ではなかった」と同調した。 両左腕を比較する米メディアは多い。「今永は型破りな低いリリースポイントと、高いインデュースト・バーティカル・ブレーク(IVB=スピンによる縦変化)によって2024年の大リーグを席巻した。だが、今永の直球は91~93マイル(約146~150キロ)で、最速は97マイル(約156キロ)をマーク。このため、効果的という点で今永に軍配が上がる」(11月25日の米スキッパーズビュー) また、「小笠原のIVBは約49センチだが、約24センチある横変化のおかげで効果的になっている。また、低いリリースポイントから高めへの直球が効き、球速を補っている」と評価した。 ちなみに、今季メジャー投手の直球は平均94・1マイル(約151・4キロ)で、左腕に限っても平均150キロを超える。今季は今永が平均が91・7マイル(約147・5キロ)で、小笠原は89マイル(約143キロ)だった。
中日スポーツ