出産からテニス復帰まで!大坂なおみの1年を振り返る
2024年1月、シャイちゃんがデビュー
大坂は基本的に私生活を明かさない。でも、1月号の『Glamour』誌の写真には、大坂の腕に抱かれるシャイちゃんの後ろ姿が写っていた。「自分が強くなった気がします。出産の話は人から聞いていましたが、自分で経験すると違いますね。いまなら何でもできるような気がするし、何も苦になりません。出産を通して痛みに強くなりましたし、人の意見も気にならなくなりました」 親になるというのは大坂にとって「成長の瞬間」だった。「去年からの1年で自分がまったくの別人になったような気がします。自分の意見は何なのか、自分は何のために戦いたいのか、自分にとって大切なものは何なのか。それを知るのに何年もかかりました」
同月、テニスに復帰
大坂は、2024年1月の全豪オープンで試合に復帰。シャイちゃんを家に残してくるのは「本当に辛かった」とテニス専門誌『Tennis.com』に語っている。 「シャイは私が家にいない間も、いろいろなことを学んでいます。彼女がハイハイを覚える前に帰れるといいのですが、もう高ばいで前後に動き回っているので、ちょっと難しいかもしれません」 「(一緒にいられないのは)もちろん悲しいですが、彼女がここにいないことを悲しむのは自分勝手。彼女の健康を思えば、住み慣れた環境にいるのが一番でしょう。まだ小さいので、そこから無理やり引き離すようなことはしたくありません」
有給の育児介護休暇の重要性を訴えている
大坂は、米国における有給育児介護休暇の導入を求める活動を積極的に行っており、粉ミルクメーカーBobbieの広告キャンペーンの顔にもなった(米国は国が有給育児休暇制度を導入していない世界6カ国のうちの1つで、アメリカ人の大多数は会社から有給育児休暇をもらっていない)。大坂は、連邦政府による有給育児休暇の導入を主張する一方で、Bobbieと共に一時的な援助として50の家庭に助成金を支給した。 「統計を聞いたときは本当にショックでした」と『Glamour』誌に語った大坂。「幸い、私はすぐに仕事に戻らなくても済みますが、さまざまな出来事を自分の中でちゃんと処理して、赤ちゃんのことをよく知るためには間違いなく時間が必要でした。その選択肢がなく、すぐに仕事に戻らなければならない女性が非常に多いというのは、本当に悲しいことです」