「全女の保証人になって2000万被った」「家が2軒なくなった(苦笑)」ダンプ松本を贔屓した“極悪レフェリー”阿部四郎が生前に語っていた「おカネの話」
Netflixのドラマ『極悪女王』のヒットによって、今ふたたび、ダンプ松本やクラッシュ・ギャルズが活躍した80年代の女子プロレスが注目を集めている。芸人・玉袋筋太郎、構成作家の椎名基樹、プロレス格闘技ライターの堀江ガンツの3人が、当時の女子プロレスラーや関係者にインタビューした『玉袋筋太郎の全女極悪列伝』(白夜書房)より、2013年に収録した“極悪レフェリー”阿部四郎の生前のインタビューを抜粋して紹介する。今では考えられない、あの時代の女子プロレスの実態とは? 《全3回の初回/第2回、第3回に続く》 【貴重写真】“極悪レフェリー”阿部四郎の目の前で、ダンプ松本が長与千種に凶器を突き立てる瞬間!クラッシュ・ギャルズvs極悪同盟の壮絶写真、ドレス姿でリングに上がる唐田えりか&剛力彩芽。この記事の写真を見る。 ◆◆◆ 玉袋 今日は阿部さんに、全女(全日本女子プロレス)のいろんなことを語ってもらいたいんですよ。 椎名 全女のデタラメな経営から何から(笑)。 玉袋 そう、全女流の経営学をね、阿部さん的に“全女版アベノミクス”で語ってもらおうと思って来ましたから(笑)。 ガンツ デタラメなアベノミクスを(笑)。 玉袋 もう全女版のアベノミクスは、株価が急騰したかと思ったら暴落したり、すげえんだから! 椎名 規制緩和にもほどがあって(笑)。 玉袋 全女は規制しないよ~、消防法だって完全無視だから! それにしても今日はうれしいねえ。俺たちはみんな、ガキの頃から全女ファンですから。 阿部 あ、そうなの? 椎名 子どもの頃から『全日本女子プロレス中継』を観て、「悪いレフェリーがいるもんだな~」と思ってましたね(笑)。
脳梗塞やって、もう身体も動かないから
ガンツ 最近もレフェリーのほうはまだされてるんですか? 阿部 5年くらい前までIWA(ジャパン)でやってたんだけど、脳梗塞やってもう身体も動かないからやってない。ただ、こないだフジテレビから電話が来て、またナイナイ(ナインティナイン)のヤツをやろうとしてたんだよ。 ガンツ ああ、『めちゃイケ』の「めちゃ日本女子プロレス」ですね。 阿部 だけど、ケガしたら大変だからってことで、反対があったらしい。来年はやりたいらしいんだけど。 ガンツ あれ、面白いですよね。『オレたちひょうきん族』の名物企画「ひょうきんプロレス」をよみがえらせた感じで。 阿部 あれも人気あったんだけど、あいつが女やっちゃったろ? 誰だっけ、加藤じゃないほう。 ガンツ 極楽とんぼの山本(圭壱)ですね(笑)。 玉袋 そうなんですよ、やっちゃいけませんね。女子プロレスやるなら、三禁守らないと! 椎名 アハハハハ! あれは“ダンプ山本”が三禁破っちゃったんですね(笑)。 玉袋 三禁破ったばっかりに、参勤交代でどっかいっちゃってんだから(笑)。
【関連記事】
- 【続きを読む/#2】「原価20円の焼きそばを500円で売ってた」「リゾートに10億」全日本女子プロレスの驚きの“カネ遣い”…あの極悪レフェリー・阿部四郎の証言
- 【続きを読む/#3】「孫に、いじめとかあったけどね」罵声と生卵を浴びた“極悪レフェリー”の告白 「あんなレフェリー辞めさせろ!」全女コミッショナーすら激怒した
- 【貴重写真】“極悪レフェリー”阿部四郎の目の前で、ダンプ松本が長与千種に凶器を突き立てる瞬間!クラッシュ・ギャルズvs極悪同盟の壮絶写真、ドレス姿でリングに上がる唐田えりか&剛力彩芽。この記事の写真を見る。
- 【名作】「認めたくなかった…」“育ての親”が突然の自死、長与千種(59歳)の初告白…故・松永国松さんに告げられた「おまえのような選手には2度と…」
- 【全女の廃墟】「総工費5億円」が今では廃墟に…あの『極悪女王』でも話題 37年前“全女”全盛期に完成の“伝説の施設”「リングスター・フィールド」を訪ねてみた