「全女の保証人になって2000万被った」「家が2軒なくなった（苦笑）」ダンプ松本を贔屓した“極悪レフェリー”阿部四郎が生前に語っていた「おカネの話」
じつは元々は板前だった
ガンツ 阿部さんはこの業界に入ったのはいつからなんですか？ 阿部 女子プロレスに関しては、小畑千代っていたでしょ？ あそこにいったのが最初。 玉袋 えぇ!? 小畑千代さんのところにいたんですか？ 阿部 その前で言うと、トヨさんと知り合ったのがそもそもだな。 玉袋 トヨさんっていうと、誰ですか？ 阿部 豊登。 玉袋 おぉー、豊登！ いきなり、胡散臭い名前が出てきて、いいですね！ (笑)。 椎名 早くも放慢経営の匂いがぷんぷんしてくる(笑)。 玉袋 そんとき、阿部さんはどんな仕事されてたんですか？ 阿部 俺は板前やってたんだよ。 玉袋 板前！ 雇われの板さんですか？ 阿部 そう。じつの兄貴がやってる店でやってたんだけど、そこでトヨさんと知り合って、力道山の事務所に出入りするようになって。 玉袋 力道山の事務所にもいましたか！ 阿部 そっから小畑千代さんのところに行ってね。東京12チャンネル(現・テレビ東京)でやってたところで、レフェリーやるようになって。 ガンツ のちに国際プロレスに吸収される日本女子プロレスですね。 阿部 そう。そこが消えたから、松永さんとこに拾ってもらって。そっからは興行やりながらレフェリーやってたよ。
「レフェリーって簡単にできるもんなんですか？」「簡単だよ」
玉袋 いきなりですか。そのときにプロレスの仕組みっつうのは教わったんですか？ 阿部 いや、俺は興行師だったからね。だいたい知ってたんで、「興行だけじゃなくて、レフェリーもやってみたい」と思ってやった。 ガンツ 単純にリングに上がりたくて(笑)。 玉袋 でも、レフェリーってそんな簡単にできるもんなんですか？ 阿部 いや、簡単だよ(あっさり)。 一同 ガハハハハ！ 阿部 話せば長くなっちゃうけど。それにここで明かしちゃったら業界から干されちゃう(笑)。 玉袋 へえー。そっからレフェリー生活が始まったわけですか。 阿部 興行師やりながら、レフェリーは好きだからやってたね。 玉袋 でも、日本の景気も良かった頃ですから、興行の世界も潤ってたんじゃないですか？ 阿部 いや、最初はもう全然でね。(アントニオ)猪木の興行もやってたんだけど。旗揚げしたばっかりの新日本なんて、ひどいもんだったよ！ 玉袋 いつ潰れるかわからない状態だった黎明期の新日本プロレスの興行手がけてるんですか！ すげえな～、生き字引だよ！ 阿部 国際プロレスもやったし、トヨさんの東京プロレスもやったけど、儲からなかったな～。 玉袋 東プロまでやってるんですか！ 椎名 どれもこれも儲からなさそうですけどね(笑)。
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