【不登校・行き渋り】今 じんこさんに聞く “行き渋り”のその後、どうですか?
タイミングを見て、わが子に合った選択肢を提示していく
ちなみに、学校とは連絡をとっているのでしょうか? 「最初の1年間は体調不良もあったので最小限でしたが、今は息子が興味のある校外学習には参加したり、放課後に学校へ行って先生とお話ししたり。図書室で本を借りることもあります。息子には学校の仕組みや学習方法は合わないけれど、人や学びは好きだし、参加したい行事もある。傷が深い場合は距離をとることも大事ですが、学校と柔軟につながることで助けになる面も多いです」 あらためて、“その後”の選択の際に今さんが気をつけたこととは。 「親は学校に行かないなら代わりを、と焦ってしまうのですが、休息期間は絶対に必要なので、何もできない時期は無理しないこと。徐々に元気になってきたら、学校以外の学びや、居場所の選択肢を伝えました。合わない場所や方法もたくさんありましたが、トライアンドエラーを繰り返して進んできました。1年前の息子には刺さらなかった居場所が、今の彼にはぴったり、みたいな変化もたくさんあって。本当に難しいことなのですが、子どもの様子を見てよく話して、押しつけるのではなく、そのときのわが子に合った選択肢を提示できたら理想的かなと。今は小6なので、今後の進路について現実的な話をしたり、一緒に学校見学などにも行っています」
まとめ
01.不登校初期は休息も必要。居場所探しを急がない 02.学校との関係も断絶せずゆるくつながっておくのも○ 03.子どもに合うタイミングで選択肢を伝えていく Staff Credit イラストレーション/pum、今 じんこ 取材・原文/野々山 幸(TAPE) こちらは2024年LEE10月号(9/6発売)「「行き渋り」「不登校」その後の選択」に掲載の記事です。